niconico運営元ドワンゴが28日、「niconico(く)」(クレッシェンド)サービス発表会を開催。同社代表 川上量生会長CTOは「4月に10月開始ということで発表させていただきましたが、開発が遅れています。本当に申し訳ありません」と、開始の遅れを謝罪した。niconico(く)は今年4月17日に発表。当初10月開始予定としていたが、10月30日には「11月28日にサービス発表会を開催します」と告知し、事実上の開始延期を報告していた。
niconico(く)は、2013年に開始した「niconico(GINZA)」に次ぐバージョン。発表時は「画質・重さ 完全解決」をうたっていた。川上代表によれば2項目はまだ完全に解決しておらず、半年以内にはすべてを解決するという。
「画質と重さは完全解決したのか。本当に改善したのかというと現在のところ完全に解決はしていないというところなんですけど。非常に真剣に取り組んでいて、かなり改善はしているつもりです。今日時点でどういう状況かというと、動画についてはPC画面とスマホについてはかなりよくなっているんじゃないかと。レスポンスも向上しているんじゃないかと。生放送もスマホの画質は向上していますが、タイムシフトとチャンネルの高画質化は終わっていません。スマホアプリの高速化、html5プレイヤーもflashよりは重い状態が続いています。4K版とか様々な問題が残っています。順次改善努力をしていまして、これから半年間以内にはほぼすべてが解決すると思っています」(川上会長CTO)
また現在のniconicoが動画ストリーミングサービスとして競合に対して遅れをとっているという指摘に対して「動画ストリーミングサービスとして遅れているというのは恥ずかしいことではありますが、ハードウェアや使っている回線の影響もありますので、どのサービスも最終的には同じになると思っています。その差をつけられることはこの先はなくなると思っています。ぼくらはちがうところで勝負をしていきたいと思っています」(同上)とも語った。
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