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ラズパイ互換の40ピンヘッダーも使える!! 超小型PCボード「UP Board」を大紹介!!

2017年12月04日 11時00分更新

「UP Board」にWindows 10、Linuxをインストール!

 「UP Board」のメリットを確認するために、まずはWindows 10 Fall Creators Update(以下、Windows 10)、「Ubuntu 17.10 日本語 Remix」(以下、Ubuntu)をインストールしてみました。

Windows 10のセットアップはお手軽そのもの

 Windows 10は、一般的なPCの場合とまったく同じ手順でインストールできます。

 まずは「Windows 10のダウンロード」ページからMediaCreationTool.exeをダウンロードし、ISOファイルを作成します。

 次に、起動可能なUSBドライブを作成できる「Rufus」(ルーファス)を入手します。このRufusを使ってISOファイルを適当なUSBメモリーに書き込み、USBインストールメディアを作成します。MediaCreationTool.exeでもインストール用USBドライブは作成可能なのですが、今回は後ほど「Ubuntu」用メディアも作成するため、Rufusを利用しています。

起動可能なUSBドライブを作成できる「Rufus」(ルーファス)

 USBインストールメディアを「UP Board」に挿し、電源を入れた直後に「F7」キーを押下すると、ブートデバイスの選択画面が表示されます。ここでUSBインストールメディアを選択すると、Windows 10のインストールが開始されます。あとは、一般的なPC同様に画面に表示されるメッセージに従っていくだけです。

電源を入れた直後に「F7」キーを押下すると、ブートデバイスの選択画面が表示される

UEFI BIOSを表示させるには、起動時に「Delete」キーを押下する

「UP Board」にインストールしたWindows 10を起動した状態。拍子抜けするほど順調にインストール作業が進む

ウェブ閲覧やネット動画の視聴も問題なし

「Ubuntu」もあっさりインストール終了

 次に試してみたのは、Ubuntuです。Windows 10同様にRufusでUSBインストールメディアを作成しています。前述のWindows 10はeMMC上にインストールしてあるため、これを活かすためにUSB接続のHDDを「UP Board」につないでデュアルブート環境を構築することにしました。

「UP Board」にUSB接続のポータブルHDDを接続した

Rufusの「パーテーション構成とターゲットシステムの種類」では、「GPT UEFIコンピュータ用のパーティション構成」を選ぶ

 また、「UP Board」のネットワーク機能は有線LAN(1000BASE-T)のみとなっているため、TP-Linkの無線LAN子機「TL-WN725N」を挿してUbuntuインストール時にWi-Fi接続できるか試してみました。

画面写真は、「UP Board」を4Kディスプレーに接続してライブCDを起動した直後の状態。この時点で無線LAN子機「TL-WN725N」を認識しており、Wi-Fiでネットにアクセスできた

 結論としては、Ubuntuのインストール、Windowsとのデュアルブート、無線LAN子機の認識とすべて問題なく行なえました。一般的なPCと変わらないため、Linuxディストリビューションを1度でもインストールした経験があるなら、迷うことはないでしょう。

 ちなみに、「Debian 9「Stretch」(テスト版、testing)も試してみたところ、まったくトラブルなくインストールが完了しました。

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