週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

マウスに比べてどこが優れているのか?MX ERGOで検証!

トラックボールの利点を力説する人々の話が本当なのか調べてみた

2017年11月22日 11時00分更新

文● 村野晃一
提供: ロジクール

トラックボール派、熱弁する

こばQ氏
ASCII.jp編集長)

「まず何と言っても場所を取らないのがいいんですよ」

 それはよく聞くけど、マウスだって、そんなに広々としたスペース使わなくない?

「だいたい編集者の机って汚いじゃないですか」

 それは偏見ではないのか。

「なにしろ、編集者の机って、紙で埋まることが多いですよね。校正紙とか」

 それはそうかも。俺の机の半分も校正紙置き場だしね。

「トラックボールって、置く場所を決めて使うので、どこかにいったりしないし、置くスペースさえ確保しておけば、あとは机に何が乗っていようと操作できるんですよ」

 そう言われりゃそうかも。

「最近はテレビもディスプレー的に使うことも多いじゃないですか。huluとかNETFLIXとか、動画配信サービスの画面でコンテンツ選んだり。そういうとき、リモコンでポインタ操作は面倒くさいし、マウスをリビングテーブルでガチャガチャ動かすよりは、手元のトラックボールでポインタを動かせるのは便利ですよ。特に寝室にあるテレビなんかだと、ベッドの中にいてマウスを動かすスペースもないなんてときでも使えますからね」

 なるほどね。それはいいかも。

キタムラ氏
(なんでもトラックボールでこなすゲーマー)

「僕は家ではなんでもトラックボールです」

 キタムラくんって、ゲーマーじゃん。ゲームもトラックボールでやってるの?

「そうですよ。意外に便利なんですよ。マウス使う時って、どうしても前のめりになるじゃないですか。でもトラックボールなら背もたれに寄り掛かったまま操作できますし、膝の上に置いて使うこともあります。自由に楽な姿勢で操作できる利点は大きいですよ」

 とはいえ、ゲーム操作は難しくないか?

「慣れも必要ですけど、便利なこともあるんですよ。FPSなんかだと、その場でクルクル回りながらマシンガン乱射したり」

 それって、もう敵に囲まれてる状況じゃん!そんなことするの君だけだと思うけど。

「あと、スナイパーやってると、移動することは少ないけど、スコープ覗いてターゲットするじゃないですか。細かく射線を調整したりするのはトラックボールのほうが楽です。あと射出のときに、マウスだとクリックした瞬間にうっかりズレちゃったりすることがありますけど、トラックボールならボールに触らなければ、ボタンを押しても射線はズレないですからね」

 なるほど。トラックボールゲーマーなりの言い分があるのね。

ADさとー氏
(週刊アスキー アートディレクター)

「写真修正のとき、細かいレタッチするのにトラックボールは向いてます。指先の感覚で操作するので意外と便利なことが多いんですよ」

 えー、意外。グラフィック系はかなり苦手分野かと思ってたけど。

「もちろん、真っ直ぐな線を引いたり、切り抜きしたりするのは苦手なんですけど、境界を周囲となじませたりするときなど、マウスより直感的にできたりしますよね」

 ふむふむ。

「エディトリアルデザインは別ですが、今どきのグラフィック系の作業だと、ペンタブレットが必須といっても過言ではないので、線を描く作業はタブレットで、細かい修正などをトラックボールで、という使い分けはありだと思います」

 なるほど。ペンタブとの組み合わせはいいかもね。ただでさえペンタブで場所取るし。

「あと手首を動かさないので、腱鞘炎になりにくいというのも大きいです」

 ご自愛ください。

 色々と聞いてみたが、まとめると、

・場所を取らず省スペースで使える
・テレビなど大画面モニターを使う時に便利
・ゲームでも使い方次第で有用
・自由な姿勢が保てる
・意外にもグラフィック作業でも使える
・腱鞘炎になりにくい

 とはいえ、やはり実際使ってみないことにはピンとこないところもありそうなので、MX ERGOを1週間ばかり使ってみることにした。

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

この特集の記事