スマホを選ぶうえで重要な要素のひとつ、カメラ。中でもインカメラは自撮りなどの需要が高まっていることもあり、人によってはリアカメラの性能より気になるだろう。
最近はカメラ推しのスマホが増えており、アプリを使わなくても盛れたり、広角レンズで大勢の人と自撮りできたりと、それぞれ個性を打ち出してきている。今回は発売されたばかりの「iPhone X」と「Xperia XZ1 Compact」を中心に、カメラ自慢のスマホで撮り比べた。
設定はすべてオート。写真の比率は4:3で撮影した。ポートレートモードや、広角モードがあるカメラの場合はそちらの結果も載せている。ほかにエントリーしたスマホは、「ZenFone 4 Selfie Pro」「Xperia XZ1」「HUAWEI P10 Plus」の合計5台。どのカメラの仕上がりが自分の好みに合うか、参考にしてほしい。
※写真はすべて原寸大で掲載しています。通信量にご注意ください。
インカメラスペック一覧
「iPhone X」 | 「Xperia XZ1 Compact」 | |
---|---|---|
メーカー | アップル | ソニーモバイル |
画素数 | 700万画素 | 800万画素 |
F値 | 2.2 | 2.4 |
手ぶれ補正 | ○ | ○ |
特徴 | ポートレートモード | 120度広角、美肌モード |
「Xperia XZ1」 | 「ZenFone 4 Selfie Pro」 | 「HUAWEI P10 Plus」 | |
---|---|---|---|
メーカー | ソニーモバイル | ASUS | ファーウェイ |
画素数 | 1320万画素 | 1200万画素+500万画素(広角) | 800万画素 |
F値 | 2.0 | 1.8 | 1.9 |
手ぶれ補正 | ○ | ○ | ○ |
特徴 | 美肌モード | 120度広角、ポートレートモード | ポートレートモード、芸術的ボケ味 |
ノーマルの画角でオート撮影
ヘルメットあり
後ろにホワイトボード、そして蛍光灯下という比較的カメラに厳しい条件の中、さらにヘルメットを被るとかなりヘルメットの銀色に引っ張られてしまって、どのカメラも全体的白っぽくなってしまった。特に顕著なのがF値が2.0以下のZenFone 4 Selfie ProとP10 Plus。ポートレートモードでもなんでもないのに、画面全体が白い。iPhone Xもホワイトボード周辺が真っ白だが、被写体(筆者)はわりとナチュラル。Xperiaの2台はあまり変化ナシだが、歪みが気になる。
ノーマルの画角でオート撮影
ノーヘル
筆者の本体であるヘルメットを脱ぎ捨ててみた。iPhone Xはヘルメット装着時より白っぽくなくなった。Xperiaの2台は変わりなし。ZenFoneとP10も全体的に白いのは変わらないが、ヘルメット装着時よりは落ち着いている。
広角とノーマルの違い
ここではノーマルモードと広角モードがあるカメラ(Xperia XZ1 CompactとZenFone 4 Selfie Pro)を比較する。iPhone Xはベンチマークとして掲載。広角モードにすると当然周囲が歪んでしまうのだが、カメラ側の処理で不自然にならないようにしている。ただし、今回はワザと直線が多い場所で撮影しているので、どれだけ歪むのかもチェックした。
XperiaとZenFoneはともに広角120度だが、後者はデュアルレンズなので広角側だと写真の比率が変わる。
以下の作例からわかるとおり、大人数で自撮りをする場合はなるべく画面いっぱいにギュギュっと入ったほうが歪みが目立たない。また、今回のように直線がわかるようなところで撮らないのもポイントだ。天井や柱などに注意したい。
【予告】ポートレートモードや美肌モードを検証する
今回登場したスマホには、すべてポートレートモードや美肌モードといった写真加工の機能がある。次回はこちらを使って、どのスマホが一番キレイに撮れるのかを検証する。なお、今回はオジサン多めだったので、目の保養に東京モーターショーで撮影した美人さんを掲載して記事を終わりたい。
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