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野生鳥獣の捕獲をリアルタイムで管理者に通知

「猟師のカン」を見える化! 狩猟罠とIoTセンサー連携の「スマートトラップ」

2017年11月10日 14時20分更新

スマートトラップの仕組み

 huntech(ハンテック)は11月9日、捕獲時にモバイル端末へ通知を送る狩猟罠用のIoTセンサータグ「スマートトラップ」を発売すると発表した。販売開始は11月15日から。

 近年、野生鳥獣による農作物への深刻な被害が報告されている。一方で、野生鳥獣の捕獲をしている狩猟者は年々減少し、高齢化も進んでいる。罠猟の場合、罠の設置後は毎日見回りをすることが望ましいとされているが、それが猟師の負担にもなっているのが現状だという。

 スマートトラップは、市販のくくり罠に設置することで野生鳥獣の捕獲をリアルタイムで管理者に通知し、捕獲情報を独自のデータベースに記録ができるセンサータグだ。罠の設置者に義務付けられている見回りの頻度を、毎日から週1回程度にまで削減でき、猟師の労力を軽減可能としている。

 捕獲後はすぐに回収できるため、良好な状態で食用肉として流通させることができる。通知メールの送信先は5件まで設定できるため、複数人で罠の管理をすることも可能だ。

 GPSセンサーを搭載しており、捕獲日時や気象情報などと併せて捕獲場所の位置情報も含めたデータベースを自動で作成。従来はベテラン猟師のカンによるところの多かった野生鳥獣の行動特性などを見える化し、捕獲効率を高めるとしている。

 スマートトラップは、本体(親機)1機にタグ(子機)5機で構成されており、本体を中心に最大半径100m以内であれば、タグを取り付けた罠5つまで管理できる。

スマートトラップの親機と子機

親機を設置した様子

捕獲情報の位置データをマッピング可能

捕獲情報のデータベース

 本体サイズはおよそ幅160×奥行き260×高さ100mm、子機は直径50mm。通信方式は3G/920MHzで、バッテリー持続時間は最長9日間。

 価格は8万6184円、システム利用料は月額3218円。

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