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ベイスターズ ベンチャー支援でも\横浜優勝/目指す

2017年11月10日 06時00分更新

横浜にもこんなベンチャー支援があるんだ!

 2017年の横浜DeNAベイスターズは、73勝65敗5分でセントラル・リーグ3位。クライマックスシリーズでは阪神タイガースを2勝1敗、広島東洋カープを4勝2敗で破り、19年ぶりとなる日本シリーズの舞台にたどり着きました。福岡ソフトバンクホークスに惜しくも2勝4敗で敗れてしまいましたが、DeNA体制となって初の日本シリーズ。横浜の街は、大いに盛り上がりました。

日本シリーズの余韻が残る横浜スタジアム

 さて、DeNAでは、横浜スタジアムや横浜公園に賑わいを作るため、「コミュニティボールパーク」化構想を打ち出し、球場改修などの取り組みを進めてきました。2017年1月には「横浜スポーツタウン構想」を発表。DeNAグループのみならず、横浜市などの行政組織や他のパートナー企業を巻き込み、スポーツの力で横浜をより魅力的な街にすることを目指しています。

 11月9日、横浜DeNAベイスターズは新事業「BAYSTARS Sports Accelerator」を2017年12月から開始すると発表しました。

発表会の会場は横浜スタジアムからほど近いDeNAの施設「THE BAYS」。旧関東財務局横浜財務事務所の建物を極力そのまま使用しています

 スポーツ・エンターテイメント分野で事業に取り組むベンチャー企業を発掘、横浜DeNAベイスターズが保有するデータやネットワークを提供することで、ベンチャー企業との連携をより強固なものとし、スポーツ産業を生み出し、拡大していくことが目的の事業です。

「横浜を“文化のシリコンバレー”にする」

横浜DeNAベイスターズ 岡村信悟 代表取締役社長

 発表会には、横浜DeNAベイスターズの岡村信悟 代表取締役社長が登壇。まず、ベイスターズの今期を「大変意義深いシーズンだった」と満足気に振り返りました。

 BAYSTARS Sports Acceleratorを開始する背景の一つとして、岡村社長は政府の「日本再興戦略2016」を挙げました。そこでは「スポーツ産業の活性化」が官民戦略プロジェクトの1つに掲げられており、DeNAとしては「フロントランナーでやっていきたい」思いがあると岡村社長は語ります。

DeNAのスポーツ事業構想

 そもそも、この発表会の会場である「THE BAYS」も、DeNAのスポーツ産業活性化の取り組みの一環です。横浜スポーツタウン構想のパイロットプログラムとして、新たな取り組みを発信する拠点として位置づけられている場所なのです。

 旧関東財務局横浜財務事務所を活用した建物には、コワーキングスペースのほか、2階には“スポーツ×クリエイティブ”をテーマに新たな産業の創出を実現していくというプラットフォーム「CREATIVE SPORTS LAB」を開設。1階には野球の要素を取り入れた飲食店舗とライフスタイルショップがオープンしています。

“野球”と“横浜”の魅力を随所に加えたカフェ、Boulevard Cafe「&9(アンド・ナイン)」

ライフスタイルショップ「+B(プラス・ビー)」

 DeNAはスポーツ事業として、まず横浜DeNAベイスターズの球団の収支改善に取り組み、横浜スタジアムとの一体経営によるシナジーの増加、そしてプロ野球以外の取り組みを展開してきました。今後はスポーツ全般の新規事業や、街づくり事業に進みたいとしています。

 具体的には、DeNA・行政組織・パートナー企業が一体となった、横浜を基盤としたスポーツ産業のエコシステムの構築です。岡村社長によれば「横浜を“文化のシリコンバレー”にする」取り組みだといいます。

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