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中島美嘉からバッティストーにまで必聴盤10選

麻倉推薦:ジャズなのにド演歌な八代亜紀、でも本質は魂

2017年11月04日 12時00分更新

『I Know I Dream : The Orchestral Sessions (Deluxe Version)』
Stacey Kent

 ステイシー・ケントの2年振りの新作。ストリングスをバックにキュートな歌声で聴かせる。私はステイシーも大好き。女性ジャズでいうと、一位がヘイリー・ロレン、2位の情家みえと並び、私のフェイバリットだ。キュートで、グロッシーな音色、シンプルながら軽妙な節回し、歌詞への深い共感性……など、ステイシーの魅力を語ると言葉が尽きない。今回は濃密なストリングスとサックスをバックにラブリーにつぶやくような歌唱が耳に実に心地よい。2曲目のPHTOGRAGHのけだるい語りも、心に染みる。

FLAC:44.1kHz/24bit
Okeh、e-onkyo music

『Wagner: Der fliegende Holländer』
Otto Klemperer

 アビーロードスタジオで1968年に録音されたアナログ音源を、そのアビーロードスタジオにてリマスタリング。ややオフマイクでの収録なので、全体像は確かだが、細部までの解像度はあまりない録音だが、音色の透明感は感じられ、鮮度も向上している。これまでもハイレゾで、巨匠クレンペラー作品はいくつもリリースされているが、音のフレッシュネスという点では、これまでの作品と一線を画す。音場はふたつのスピーカーの間に位置するのみならず、積極的に三角形の頂点に居る聴き手に向かってせり出してくる。

FLAC:96kHz/24bit
Waner Classics、e-onkyo music

『Carry Fire』
Robert Plant

 レッド・ツェッペリンのヴォーカリストだったロバート・プラントの、前作『LULLABY AND... THE CEASELESS ROAR』から約3年振りの新作。ひじょうに品質感の高いロックアルバムだ。まず最新録音だけあって音の解像度か高い。昔のアナログ録音のロックアルバムでは、音の塊の濃密さに比べ、細部はあまり透視できないものが多いが、楽器の数が多く、音数も多い本作では、そのひとつひとつが明瞭に聴ける解像感だ。音色の透明性も出色。たんさんある楽器の相互とヴォーカルとの間の濁りが少なく、音像の明瞭さが印象的だ。

FLAC:96kHz/24bit
Nonesuch Records、e-onkyo music

『カラーズ・オブ・ザ・ハート ~ ディーリアス、ドビュッシー、ラヴェル、グリーグ/ヴァイオリン作品集[Digital version]』
小町碧、サイモン・キャラハン

 イギリス在住のヴァイオニスト・小町碧(こまち・みどり)のファーストアルバム。いまナクソスが推進するディーリアス・プロジェクトのコアだ。イギリスのディーリアスが活躍した同時代のドビュシーのヴァイオリンソナタから始まるが、この作曲家らしい淡色ながらグラテーションが美しい微妙な音色が堪能できる。ディーリアスのヴァイオリンソナタでは深遠さと、たゆたう感情の動きを小町は愛情深く奏す。ディーリアス「 夏の夜、水の上にて歌える」は深い思いを湛えた、ゆったりとしたフレージングが、大きな振幅を伴って心の奥底まで届く音の透徹力が魅力だ。2014年2月21-22日、イギリ・スサフォーク州のポットンホールで録音。

FLAC:96kHz/24bit、WAV:96kHz/24bit
MusiKalaido Records、e-onkyo music

『moumoon acoustic selection -ACOMOON-』
moumoon

 ソロのアコースティック・ギターを背景にラブリーなヴォーカルが軽快に、歌唱する。オーディオ的にはギターもヴォーカルも見事なセンター定位を持ち、輪郭が明確な、音場に適した等身大のサイズを持つ音像が心地良い。14曲目cocoon。透明感の高いヴォーカルが、ナチュラルな音調を聴かせ、クリヤーでクリーンな音色感。7曲目、CMでよく耳にするSunshine Girl。うきうきな気分で、陽光を浴びるお散歩の愉しさをナチュラルに歌うハッピーソング。

FLAC:96kHz/24bit、WAV:96kHz/24bit
avex trax、e-onkyo music

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