プラネット・テーブルは10月31日、生産者支援プラットフォーム「SEND」(センド)において、持続的な水産業に取り組む生産者の支援に向け、水産品・水産加工品分野に参入すると発表。「SEAFOOD by SEND」を公開し、持続的な生産を実施する国内水産事業者から届くおよそ50品目の水産品の取り扱いを開始した。
近年の水産業界は、人口増加や魚食文化の普及による世界レベルでの「獲り過ぎ」や、環境変化による水産資源の急速な減少といった課題を抱えている。同時に、国家間の漁獲競争・牽制や密猟などの国際問題にも発展している。
同社は、人口増加や水産物需要の急増に対し、従来の「漁」を中心とした産業構造は限界を迎えていると考えている。世界中が天然資源から収奪・消費するだけでは持続的ではなく、水産業の「産」の重要性を再認識する必要があるという考えから今回の参入にいたった。
SEAFOOD by SENDは、世界に先駆けて自主的な資源管理や漁獲規制をかけている事業者や、養殖や放流・繁殖などに積極的に取り組む事業者を中心に支援。持続的水産物の流通モデルを構築する。
豊洲市場の移転などで不便になると指摘されている物流面においても、SENDでは11月から品川に大型センターを新設。各産地からの輸送ゲートとして貨物を引き受けるとともに、水産物の鮮度維持やロス低減に向けた、「より購入者に近く、速い配送物流網」を強化するという。
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