写真:ソニー
ソニーが24日、コンセプトカート「SC-1」試作開発を発表した。乗員の操作による運転に加えて、クラウドからの遠隔操作でも走行できる。乗車定員は3名、最高時速は19km。全長3140mm。
35mmフルサイズのExmor R CMOSセンサー計5台を車両の前後左右に搭載。360度すべての方向にフォーカスが合った映像で周囲の環境を把握できる。
車内には49型の4K液晶ディスプレイを備え、乗員は夜間でもヘッドライトなしに周囲を視認できるという。独自開発の融合現実感(Mixed Reality)技術により、ディスプレーの映像にCGを重ねて表示することもできる。
逆に、車外には窓の代わりに55型の4K液晶ディスプレーを4台搭載。イメージセンサーで得た映像をAI(人工知能)が分析、表示する映像を変えられる。たとえば車両周囲にいる人の性別・年齢などの属性を判断し、適した広告や情報をディスプレーに表示できるという。
イメージセンサー以外には、超音波センサーと、二次元ライダー(LIDAR:レーザー画像検出と測距)を搭載。クラウド側で走行情報を蓄積・解析することで、運行アシストなどができるそうだ。
同社では今年9月から学校法人沖縄科学技術大学院大学学園(OIST)キャンパス内で実証実験を開始しているとのこと。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります