最近はGPUを搭載し、PCゲームへの適性を高めた「ゲーミングノートPC」が増えている。MSIが9月15日に発売した「GV62 7RE(1855JP)」(以下GV62)も、その1つだ。
CPUは4コア8スレッド対応のCore i7でメモリーは16GB、GPUにはNVIDIAの「GeForce GTX 1050 Ti」を搭載し、ノートPCながらデスクトップPCに勝るとも劣らない性能を発揮する。そして高性能なCPUやGPUをしっかりと冷却できる冷却システムを搭載し、ゲーミングPCらしい先進的なデザインを備えることにも注目したい。
CPUとGPUを安定動作させるための
高性能な冷却システム
GV62は、15.6型でフルHD解像度対応の液晶ディスプレーを搭載するノートPCだ。CPUは4コア8スレッドに対応する「Core i7-7700HQ」で、定格の動作周波数は2.8GHz。Turbo Boost時は3.8GHzまでアップする。
外部GPUとしてGeForce GTX 1050 Tiと4GBのGDDR5メモリーを搭載し、システムストレージは128GBのSSD、データストレージは1TBの2.5インチHDDという構成だ。発売はヨドバシカメラ限定で、実売価格は16万5000円前後だ。
このように高性能なPCながら、幅383mmで奥行き260mm、厚みは22~29mmと、16型前後のノートPCとしては一般的なサイズ感に収まっている。キーボードはゲーミングデバイスで有名な「SteelSeries」製の本格派で、テンキーも装備するタイプだ。キータッチはやや軽めで、指を軽く乗せていくだけでタンタンと軽快にタイプできる。
ただし一番上に並んでいる各種機能キーについては、黒いキートップに赤文字という色のチョイス、そしてそもそもフォントが小さいと言うこともあり、どこに何があるのかが少々わかりにくい印象だ。このほかのメインキーやテンキーについては、視認性に問題を感じることはなかった。
キーボードの下には⾚いバックライトが仕込まれており、天板やキーボード⾯にはヘアラインデザインが施されている。底面はプラスチック製だが、塗装でうまく金属の質感を演出しており、全体的に近未来的な印象を受ける。いわゆるビジネス向けのモバイルノートPCとは一線を画した、ゲーミングPCらしいデザインと言える。
高性能なパーツを安定して動作させるには、高性能な冷却システムも欠かせない。とくにゲーミングPCでは、CPUに匹敵する発熱源となる外付けGPUを搭載しており、冷却の重要性は大きい。
そこで本機では、2個のファンと6本ものヒートパイクを組み合わせた大がかりな冷却システム「Cooler Boost 4」を搭載しており、高性能なCPUやGPUをしっかりと冷却できる。多くの外気を取り込むため、底面の広い範囲をメッシュ構造にしており、このメッシュ越しに、Cooler Boost 4のヒートパイプやファンが見える。
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