週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Xアイコン
  • RSSフィード

攻殻機動隊っぽい光学迷彩からARアートまで目白押し

影がつくり出すアートとVRの融合がスゴイ!その意外な仕組みとは

2017年11月02日 11時00分更新

編集部 なるほど。話を聞いていると、とても負荷のかかる作業をしているように思えるのですが、開発環境としては、どれぐらいのスペックのPCを使われているのでしょうか。

坪倉 VRの技術を使っているので、VRの動作スペック以上の性能があれば大丈夫です。今は以前から使わせて頂いていた、マウスコンピューターさんのDIVEシリーズのノートPCを使わせて貰っています。

編集部 以前から使われていたとのことですが、何故マウスコンピューターさんのPCを選ばれたのですか。

坪倉 結構外での展示が多かったので、持ち運びができるVR ReadyのPCが欲しかったのですが、そこで注目したのがコストパフォーマンスが良く、小型なマウスコンピューターさんのデスクトップPC「LITTLEGEAR」を使っていました。

編集部 今は「DAIV-NG5720S1-SH2」とノートPCを使われていますが、今後もノートPCが主流になりそうですか?

坪倉 そうですね、デスクトップだと液晶などと一緒に持ち運ばないといけないので、大荷物になって大変なんですよね。そのため、今は家でガッツリ作業するときは「LITTLEGEAR」で、外で作業する際はノートPCでと使い分けています。外出先では過去に実際にあったこともあるのですが、突然電源が落ちるトラブル時でも、ノートPCなら内蔵バッテリーがUPS代わりにもなるので安心できます。

 インターフェースの位置もHDMIのすぐ横にUSBポート※があるなど、VRを使う人への配慮があり、分かってるなぁ~って思いました。SDカードから画像などのデータを移すこともあるのですが、ノートPCだとデスクトップと違い最初からSDカードが使えるのもいいですね。また、一般的なノートPCでは、グラフィックス処理の負荷状況によってCPU内蔵のGPUと、GeForceとが切り替わるのですが、今使わせて貰っているマウスコンピューターさんのノートPCには、「GPU Switch」機能によりGeForceに固定できるという点も選択した理由のひとつです。

VIVEやOculus RiftといったVRHMDは、ヘッドセットから伸びるケーブルが二股に分かれてUSBとHDMI端子があるため、その2つのポートが近くにないと取り付けづらい。

編集部 3D空間の処理と、プロジェクターへの出力ととても負荷が高そうですが、スペック的には足りているのでしょうか。

坪倉 不可視美術館の場合は、今回展示をしていませんが、プロジェクターからの出力のほかに、バックヤードの方のVIVEで、VR上でどういったモノが置いてあったのかを確認できるようになっています。そのため、3Dデータの処理とプロジェクターの出力を同時に行なっているのですが、今使っているDAIVでは、問題なくサクサク動作しています。

編集部 マシンパワーも申し分ないのですね。ほかにマウスコンピューターさんならでは魅力というものはありますか。

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう