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6GB版GTX 1060採用で動画編集もゲームも快適!! VR対応15.6型ノート「m-Book T」を試す!

2017年11月09日 10時00分更新

「m-Book T500XN1-M2SH5」はLightroomやPhotoshopもサクサク

 次にこの強力なCPUやグラフィックスがクリエイティブ系の作業にどの程度影響を及ぼすかをチェックすることにした。まず、RAW現像でどれくらい差が出るかを見るため、Adobe Lightroom CCで29枚のRAWデータ(画総数は16Mピクセル程度)を一括して現像してみたところ、次のような結果になった。

Adobe Lightroom CCで29枚のRAWデータを一括して現像してみた

Lightroomでの現像時間
現像時間 31秒42

 ちなみに、CPUにCore i7-7500U(2.70GHz)、グラフィックス機能としてIntel HD Graphics 620(CPU内蔵)を搭載した「m-Book H 570」シリーズの場合は、同じテストで54秒15という結果だったので、「m-Book T500XN1-M2SH5」はその約1.7倍高速というわけだ。

 続いてAdobe Photoshop CCで「ぼかしギャラリー」や「スマートシャープ」などの複数のフィルターを適用するアクションを作成し、GPUによる高速化の有効/無効を切り替えて29枚の写真にバッチ処理してみたところ次のようになった。

Photoshopの環境設定画面。グラフィックプロセッサーの詳細設定で「OpenCLを使用」をオンにすると一部の機能で大幅に処理速度が向上する

Photoshopでの写真加工時間
高速化無効 5分31秒31
高速化有効 1分53秒12

 結果を見てわかるように、GPUによる高速化を有効にすることによって処理時間が大幅に減っている。Photoshopの場合すべての機能でGPUによる高速化の恩恵が受けられるわけではないが、作業内容によっては効率のアップに役立ってくれるはずだ。

10倍以上の高速化!? TMPGEncでGeForce GTX 1060のハードウェアエンコードをチェック

 さらに、TMPGEnc Video Mastering Works 6でGPUのハードウェアエンコーダー(NVENC)をオン/オフにして5分程度の4K解像度のH.264/AVC動画を、解像度はそのままH.265/HEVCに書き出してみた。

TMPGEnc Video Mastering Works 6の設定画面。ハードウェアエンコーダー(NVENC)を選ぶと大幅にエンコード速度が向上する

TMPGEnc Video Mastering Works 6での処理速度
NVENCオフ 54分14秒
NVENCオン 4分34秒

 結果を見てわかるように、NVENCをオンにするとCPUだけの場合と比べて10倍以上のスピードで動画をエンコードすることが可能。しかも動画の実時間(約5分)よりも短い時間で処理が完了した。これらのことから、写真編集や動画編集などのクリエイティブワークにも本機は力強い味方になってくれるといえそうだ。

マウスコンピューター/G-Tune

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