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ハイレゾ音源と生のパフォーマンスで楽曲に浸る豪華な1夜

東京女子流がファンと一緒にハイレゾ音源を聴き比べ!ASCIIアイドル倶楽部定期公演レポート

2017年10月10日 14時30分更新

 9月25日(月)に東京・AKIBAカルチャーズ劇場にて「ASCIIアイドル倶楽部定期公演Vol.5」が開催された。ASCIIアイドル倶楽部定期公演は「週刊アスキーの表紙を飾ったアイドルに会いにいく」をコンセプトにお届けするライブイベントだ。Vol.5は「東京女子流」のワンマン公演となった。

 東京女子流は、2010年結成のエイベックス所属のガールズ・ダンス&ボーカル・グループ。名前のとおり、東京からアジアそして世界へ「音楽の楽しさを歌って踊って伝える」ことをコンセプトとして活動している。ディスコ・ファンクから、EDM・Future Houseと幅広いジャンルにて、ハイクオリティーな楽曲を発表している。メンバーは山邊未夢さん、新井ひとみさん、中江友梨さん、庄司芽生さん(以降敬称略)の4人。彼女たちは「週刊アスキー」の1140号と1141号の表紙を務めた。

 さらに、2014年12月から2015年5月までの期間ASCII.jpにて「TOKYO AUDIO STYLE」という企画が連載されていた。連載では「いい音で曲を作るには? 」ということ検証するために、東京女子流の曲が出来上がっていく過程を順番に紐解きながら、最後にハイレゾ音源で曲を発売するという内容だった。

加速度が松井サウンドになる過程をファンと体感!

 200人を超える大盛況の会場に東京女子流のメンバーが登場。まずはライブの前にトークコーナーを実施。今回は「帰ってきたTOKYO AUDIO STYLE」と題して、連載で取り扱った東京女子流の「加速度」の音源が完成するまでの過程を会場のファンとともに聴き比べてみた。

 まずは作曲家の山田巧氏による仮曲を再生。この段階の音源を初めて聴いたということで、メンバーはとても興味深げだった。

 続いて、音楽プロデューサーの松井寛氏がデモアレンジしたインスト音源と、そこに生録したギターの音を加えた最終的なインスト音源を再生。聴き終えた瞬間、「ベースがめっちゃ松井さん!」と庄司芽生が反応。いわゆる「松井サウンド」いわれる松井氏の独特なアレンジが出来る過程ににメンバーはもちろん、客席からも大きな反応があった。

 ここにボーカルを載せて、ミックスダウンという作業で音のバランスを整えれば曲は完成する。最後は完成音源のMP3版とハイレゾ版を聴き比べることに。

 中江友梨は「本当にアレンジだけで、こんなに聴いた感じがかわるんだなって感動しました」、庄司芽生は「連載の時にも思ったんですけど、ハイレゾ版はボーカルと曲の立体感をすごく感じることができますよね」と感想を述べた。

トークコーナーではクリプトンのスピーカーとラックスマンのアンプなどが使われた。

「加速度」を東京女子流が生で披露!

 ライブの最初はさきほどまで聴き比べていた「加速度」を披露。高いレベルのソロボーカルの歌い継ぎ、複雑なフォーメーションを取り入れたダンスのパフォーマンスは生でしか体感できない感動があった。続いて2012年に発売した彼女たちの2ndアルバム「Limited addiction」から、同名の「Limited addiction」「Liar」「追憶」を披露。アップテンポな曲調とポジティブな歌詞が特徴の「きっと忘れない」では、天に指差す彼女たちの振り付けに合わせてファンたちも赤く照らされたペンライトをノリノリで振っていた。前半ライブの最後となる「ヒマワリと星屑」は横移動のダンスが特徴的。赤い衣装に装飾されたレースが彼女たちの躍動感をより際立たせていた。

■セットリスト
1.加速度
2.Limited addiction
3.Liar
4.追憶
5.きっと忘れない
6.ヒマワリと星屑

最新アルバムの収録楽曲「STARTING,MY ROAD!」をハイレゾで初公開!

 後編では作曲家Hi-ra氏が手がけた楽曲を聴き比べることに。10月25日発売の最新アルバム「PERIOD.BEST ~キメテイイヨワタシノコト~」の収録楽曲「STARTING,MY ROAD!」を会場で初出し公開。まずは、アレンジ初期の音源と、ミックス前の音源を続けて再生。だんだんと曲が完成に向かってゆく段階をじっくり聴き比べた。そして、最後はライブの前日に出来上がったばかりだという完成版をハイレゾ音源で再生。高音質で再生される貴重な最新音源に会場全体が聴き入っていた。

 再生後は、新井ひとみと庄司芽生の声が似ているということがメンバー内で話題に。さらに、収録時に中江友梨が新井ひとみのボーカルにハモらせたときのエピソードを披露。大盛り上がりのトークコーナーとなった。

大人らしいEDMサウンドの激しいパフォーマンス

 後半のライブは「深海-Hi-ra Mix-」からスタート。ブルー照明を泳ぐように舞うダンスと水面に響き渡るようなボーカルが印象的だった。続いて、女の子同士の友情を歌った「ミルフィーユ」、中江友梨が歌詞を担当した「たぶん、ずっと好き」を披露。「predawn」「water lily~睡蓮~」と大人らしくも激しいEDMサウンドの楽曲でライブを締めた。

■セットリスト
1.深海-Hi-ra Mix-
2.ミルフィーユ
3.たぶん、ずっと好き
4.predawn
5.water lily~睡蓮~

ライブ終了後の東京女子流に直撃インタビュー

 ライブ終了後の東京女子流のメンバーに今回の定期公演の感想や新アルバム、ツアーのことについてきいてみた。

庄司芽生

――今回のライブの感想について。

 ファンのみなさんと一緒にハイレゾ音源とMP3音源の違いを聴き比べて、改めてハイレゾの凄さを体感できました。楽曲の最も最初の段階であるデモ音源は、普段私たちは聴く機会がないからとても貴重な体験でした。完成された音源と較べてこんなに違うものなんだって凄い衝撃を受けました。

――「TGS LIVE 2017 1都2府6県ツアー ~PERIOD. BEST~」について。

 ツアーでしか聴けないミックスバージョンの楽曲を用意しているので、松井寛さんとHi-raさんの楽曲のそれぞれのよさを体感できるライブになると思います。

中江友梨

――今回のライブについて。

 今回はお客さんと同じ気持ちで音楽を楽しむことが出来ました。松井寛さんとHi-raさんの楽曲を聴き比べできるような構成のライブになっていて、私たちも改めて音楽を楽しみながらパフォーマンスが出来ました。楽曲について掘り下げられるこういった形式のライブをまたやってみたいなと思いました。

――「TGS LIVE 2017 1都2府6県ツアー ~PERIOD. BEST~」について。

 メンバー自身で内容や構成を考えて作り込んだライブになっています。ライブの合間に私達の素顔が見れるような仕掛けも用意しています。このほかにも、復刻版!定期ライブなどもありますので是非お越しください。秋といえば食欲や芸術ですけど、私たち女子流にとっては"ライブの秋"だなって感じです。

新井ひとみ

――今回のライブについて。

 「TOKYO AUDIO STYLE」の連載をやっていた時は松井寛さんの楽曲のみでしたが、今回はHi-raさんの楽曲もハイレゾで紹介できてよかったです。曲が完成する過程をファンのみなさんと一緒の気持ちで楽曲の魅力を発見できた新鮮なライブでした。目を閉じてじっくりと楽曲を聴き込んでくれていたファンのみなさんの姿がとても印象に残りました。

――最新アルバム「PERIOD. BEST ~キメテイイヨワタシノコト~」について。

 教科書的なアルバムということで学校をテーマに、みんなで一緒に東京女子流の7年の歴史を勉強しようというコンセプトになっています。ファンのみなさんはもちろん、女子流のことをあまり知らない人にも、このアルバムをきっかけにメンバーと一緒に女子流のことを学んでほしいです。

山邊未夢

――今回のライブの感想について。

 女子流のファンは音楽が好きなかたが多くて、曲に対してとても愛情を持っているので楽曲について掘り下げる企画をライブで出来てよかったです。松井寛さんの楽曲とHi-raさんの楽曲をトークコーナーで分けて、ファンのみなさんにお届けする構成はとても新鮮でした。ファンのみなさんと楽曲の新しい魅力を発見できるライブになったかなと思いました。

――「復刻版!定期ライブ」について。

 東京女子流が、デビューした2010年から2014年まで開催された定期ライブの復刻版です。当時はオリジナル曲が少なかったので、エイベックスの先輩であるMAXさんやSPEEDさん、安室奈美恵さんの曲をカバーしていました。復刻版は当時のセットリストをそのまま再現しているので、成長した私たちのパフォーマンスも体感できるライブになっていると思います。昔女子流を知っていた方にも足を運んでもらいたいライブになっています。

10月25日にminiアルバムを2作同時リリース!

 10月25日に、「原点回帰」コンセプトにしたminiアルバムを2作同時にリリース予定だ。松井寛サウンドを中心とした女子流初期作を収録した「PERIOD. BEST ~オトナニナルンダカラ~」と、Hi-raのEDMサウンドを中心とした女子流最近作を収録した「PERIOD. BEST ~キメテイイヨワタシノコト~」をラインアップしている。価格は各4320円。

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PERIOD. BEST ~オトナニナルンダカラ~(DVD付)
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PERIOD. BEST ~キメテイイヨワタシノコト~(DVD付)

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