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ベルリンフィルの演奏を、ドイツからロンドンを経由し、日本へ

世界初「DSD 11.2MHzライブ配信」の裏側、IIJが語る

2017年09月28日 06時00分更新

ベルリンフィルとの関係性から生まれた技術トライアル

 PrimeSeatの再生アプリのダウンロード数は現在約2万。1日当たりのアクティブユーザー数は400~600名ほどだという。深夜の配信ということで、リアルタイムで放送を聴いた日本のユーザーは100名弱とのことだが、9月27日まで実施したリピート放送も含めると、1000名程度の聴取があったという。

 IIJでは今後も11.2MHz配信を継続していく計画だ。

2017年12月4日(月)4:00には、指揮:ベルナルド・ハイティンクのマーラー『交響曲第9番ニ長調』
2018年2月25日(日)3:00には、指揮:サー・サイモン・ラトル、ピアノ:ダニエル・バレンボイムでドヴォルザークの『スラブ舞曲 op.72』、バルトークの『ピアノ協奏曲第1番』、ヤナーチェクの『シンフォニエッタ op.60』
2018年4月14日(土)3:00には、指揮:キリル・ペトレンコ、ピアノ:ユジャ・ワンで、リャードフ『魔法にかけられた湖』、プロコフィエフ『ピアノ協奏曲第3番ハ長調』、F・シュミット『交響曲第4番ハ長調』
2018年6月21日(木)3:00には、指揮:サー・サイモン・ラトルで、マーラー『交響曲第6番』

が配信される。日時はいずれも日本時間。

 6月の公演はラトルが常任指揮者として最後の演奏になる見込み。ペトレンコはラトルの後任としてベルリンフィルを率いる若手指揮者だ。

MacBookでは再生アプリの「PrimeSeat v1.6」が動作。その下にOPPO「SonicaDAC」とソニー「TA-A1ES」がある

IIJ配信事業推進部 担当部長の冨米野(ふめの) 孝徳氏

左がコルグ 執行役員 技術開発部 部長の大石 耕史氏

OTTAVA 取締役 ゼネラルマネージャーの斎藤 茂氏。ベルリンフィルアワーの司会も務めている。まず「ベルリンフィルアワーの録音は明快な収録で、聴けば聴くほど気持ちの強いオーケストラ。ミスの後の熱気がすごい。“気”は映像では分からない、ハイレゾならではの音」などとコメント。そのうえで11.2MHz配信の音は「すべての音がきちんと伝わる」と異なる魅力があると紹介した。

トークショーの形式で、11.2MHz配信の感想を語る。右はIIJ配信事業推進部の西尾 文孝氏

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