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勝間和代の《倍辛》家電レポート:

メチャ忙しい勝間和代がホームベーカリーを使いつづける理由

2017年09月29日 16時00分更新

●パン屋に行かなくても「良いパン」が常備できる

 それは簡単で、

 「手間暇とおいしさのバランス」

 だと思います。

 実は、ホームベーカリー、付属のレシピの指示通りに自宅の材料やパンミックスで作って、できあがったパンは、市販の山崎パンとか敷島パンに比べて、劇的においしくなるわけでも、安くなるわけでもありません。

 市販品は大量に小麦を仕入れて、工場で効率的に生産をするわけですから、ごく普通の食パンをごく普通に作ったのでは、コスト的にかなうわけはないのです。また、味の方も、ごく普通で、わざわざリピートするほどのものではないのです。

 ここが、炊飯器との圧倒的な違いです。炊飯器は、家で炊くと、サトウのご飯よりは安くなりますし、また、おいしいです。でも、パンは違うのです。

 では、どこで勝負をすればいいのでしょうか? 私はホームベーカリーの勝負相手は、

 「大量製造でない、街の手作りパン屋さん」

 だと思っています。

 保存料や添加剤を使わず、通常の食パンよりは高い小麦粉やバターをふんだんに使い、パンの中にもナッツやフルーツ、チョコレートなどをリッチに入れて、

 「買うと一斤、300円とか400円になってしまうパンが、家だと手軽にできる」

 というところを目指さないと、なかなか続きません。しかも、街のパン屋さんは、営業時間も限られているし、行ったからといって、自分の好きなパンがちゃんと残っているとは限りません。

 一方、家でホームベーカリーで作るパンは、材料費のみで作ることができるし、時間も好きな時間に作れるので、

・ナッツがふんだんに入ったパン
・カカオ72%のチョコレート入りのパン
・牛乳と生クリームだけで練ったパン

 などができあがります。

 また、強力粉もスーパーマーケットで買うと、だいたいカメリヤという一番安いものになりますが、カメリヤでつくると、残念ながら、山崎パンっぽくなってしまいます。

 なので、少なくともスーパーカメリヤ、できれば、スーパーキングやゴールデンヨットなどを使うと、びっくりするくらい、小麦粉の味がおいしくなります。というか、ああ、パン屋さんのパンは、小麦粉がおいしかったのだ、ということがわかります。

 これはお米でもまったく同じですよね? 私たちはお米の品種をあんなに選ぶのに、なぜか、パンを作るときに、強力粉の品種選びに熱心ではなかったのです。

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