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Salesforceとの連携が決め手!テレワーク、オープンタレントで「副業」のバリア崩すランサーズの請求管理

2017年10月10日 09時00分更新

「請求管理ロボ」は、ROBOT PAYMENTが提供する、請求・集金・消込・催促の作業をすべて自動化し、請求業務に必要な様々なシステム管理を一元的に操作できる経理システムサービス。本企画では、この「請求管理ロボ」を導入した企業の経理事情を紐解き、経理業務のコストダウンやスリム化、作業時間短縮などのヒントを探っていく。

今回の訪問先

ランサーズ株式会社
コーポレート部 部長 公認会計士 山本修一氏

 2016年8月に第3次安倍第2次改造内閣が発足して以来、安倍晋三首相を旗振り役とした「働き方改革」が大きなテーマとなっている。長時間労働による生産性の低下や非正規問題にみられる人材流動化における課題など、昨今の労働環境における問題はさまざまあるが、安倍首相によって設立された「働き方改革実現推進室」での9つの討論テーマの中に「テレワーク、副業・兼業といった柔軟な働き方」というのがある。自分に向いた仕事を探す人と、それを発注して適任者を探している側とのマッチングが重要となるが、この仕組みを「Lancers」の名称でプラットフォーム化して積極的に取り組みを支援しているのが「ランサーズ」だ。

 今回、再開発真っ盛りの渋谷駅から徒歩2分ほど、明治通り沿いにあるランサーズ東京本社を訪問し、同社のバックグラウンドやその最新の取り組みについて話を聞いてみた。対応してくれたのは同社コーポレート部 部長で公認会計士の山本修一氏だ。

 日本最大級のクラウドソーシングサービス「Lancers」を運営するランサーズ。創業は2008年、新川崎のインキュベートオフィスでスタートし、依頼主と働き手のマッチングサービス「Lancers」をリリース。2009年に鎌倉へ、その後2013年に渋谷へ本社移転。

クラウドソーシングサービス「Lancers」

 そんな同社の転機がやってきたのは、本社を鎌倉から渋谷に移転した後の2014年にリリースした「Lancers for ビジネス」からだ。これまで、純粋にプラットフォーム提供者としての立場だったランサーズだが、この新サービスではWebコンテンツ制作などの仕事を大手企業から受注し、これを「ランサー」と呼ばれる「Lancers」を利用するフリーランスの方々に仕事依頼して制作管理業務までをこなしている。

 大量・大規模な案件を依頼したいクライアントにとって顔の見えないフリーランスの人々に仕事を発注するのは品質管理の面から不安なことも多く、リモートワークならではの課題の解決が必要だった。そこで、ランサーズが進行・品質管理、納品までの制作ディレクション業務を一手に受託し、ニーズに合うランサーとのマッチングを行うことでサービスをより安心して利用してもらえるようになった。これが会社としてのランサーズ成長の源泉となったわけだが、一方で法人取引の増加は同社の経理業務を圧迫し始め、「請求管理ロボ」導入へとつながっていく……。

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