小型だが多彩な機能と拡張性を持つ機種でもある
最後にAK70 MKIIは、Astell&Kernのプレーヤーらしい高機能も特徴だ。
Wi-Fi/Bluetooth接続に対応し、Wi-Fiを使ったストア機能(Groovers+の配信楽曲を本体のみで購入可能)や、AK Connect(DLNA接続して、NASに保存した音源などを再生)を持つ。Bluetooth接続時には24bit/48kHz対応のコーデック“aptX HD”の利用もできる。
USB接続時には、USBデジタル入力(USB DAC機能)およびUSBデジタル出力の両方が利用できる。前者はパソコンやスマホで再生中のハイレゾ音源(最大96kHz/24bit)をデジタル信号のままAK70 MKIIに転送し、高音質なヘッドフォン再生ができるもの。後者はAK70 MKIIで再生中の音源をデジタル出力して、より高音質なUSB DACに再生できるものだ。
AK Connectの機能を利用し、専用アプリからスマホでの操作も可能なので、置き場所の自由度が高いトランスポート機として据え置きシステムと組み合わせてみるのも面白いかもしれない。
以上はSP1000以下、Astell&Kernのプレーヤー共通の機能ではあるが、1台だけで完結するのではなく、様々な機器と連携し、ネットワーク再生やスピーカー再生を楽しむためのハブになる拡張性の高さは見逃せない。
なお、Astell&Kernは6月発表の第4世代機「A&ultima SP1000」以降、ラインアップを整理し、“Core Line”と呼ばれる中心機種では「A&○○」というセグメント名を付けるとしている。ただし、AK70/AK70 MKIIは“Casual Line”として、KANNの“Perfomance Line”同様、この枠から外れるとのこと。AK70 MKIIより、クラス的には少し上に置かれたA&○○の新機種にもまた興味津々だ。
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