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フルサイズの裏面照射型CMOSは高感度に強い!? ニコンの主力デジタル一眼レフ「D850」の実力

2017年09月11日 12時00分更新

ISO 6400でも安心の高感度撮影

 D850に搭載されているフルサイズの裏面照射型センサーは、同社のデジタル一眼レフでは初めての採用とのこと。

 感度特性が気になるので、いろいろ撮影してみた。

 以下の撮影サンプルは、「AF-S NIKKOR 24-120mm f/4G」レンズを使用し、絞りはF5.6、ホワイトバランスは「AUTO1」、ピクチャーコントロール「オート」、ノイズリダクション「標準」で撮影している。

感度別撮影サンプル

L1.0(ISO 32相当)

L1.0(ISO 32相当)

ISO 64

ISO 64

ISO 100

ISO 100

ISO 200

ISO 200

ISO 400

ISO 400

ISO 800

ISO 800

ISO 1600

ISO 1600

ISO 3200

ISO 3200

ISO 6400

ISO 6400

ISO 12800

ISO 12800

ISO 25600

ISO 25600

H1.0(ISO 51200相当)

H1.0(ISO 51200相当)

H2.0(ISO 102400相当)

H2.0(ISO 102400相当)

高感度の画質を等倍で切り出して比較。左上からISO 800、ISO 1600、ISO 3200、ISO 6400、ISO 12800、ISO 25600、H1.0(ISO 51200相当)、H2.0(ISO 102400相当)

高感度の画質を等倍で切り出して比較。左上からISO 800、ISO 1600、ISO 3200、ISO 6400、ISO 12800、ISO 25600、H1.0(ISO 51200相当)、H2.0(ISO 102400相当)

 最低感度のISO 32相当は拡張感度なので、状況によっては若干コントラストが高く感じることもある。

 ISO 64からISO 800程度まではほぼ遜色のない画質。ISO 1600を超えたあたりから少しノイズを感じるが、ISO 6400程度までは常用範囲といえる。

使用レンズAF-S NIKKOR 24-120mm f/4G・ISO 3200・絞りF5.6・シャッタースピード1/250秒・ホワイトバランス AUTO1・ピクチャーコントロール オート・ノイズリダクション標準

使用レンズAF-S NIKKOR 24-120mm f/4G・ISO 3200・絞りF5.6・シャッタースピード1/250秒・ホワイトバランス AUTO1・ピクチャーコントロール オート・ノイズリダクション標準

使用レンズAF-S NIKKOR 24-120mm f/4G・ISO 3200・絞りF4・シャッタースピード1/30秒・ホワイトバランスAUTO1・ピクチャーコントロール オート・ノイズリダクション標準

使用レンズAF-S NIKKOR 24-120mm f/4G・ISO 3200・絞りF4・シャッタースピード1/30秒・ホワイトバランスAUTO1・ピクチャーコントロール オート・ノイズリダクション標準

使用レンズAF-S NIKKOR 24-120mm f/4G・ISO 6400・絞りF5・シャッタースピード1/50秒・ホワイトバランス AUTO1・ピクチャーコントロール オート・ノイズリダクション標準

使用レンズAF-S NIKKOR 24-120mm f/4G・ISO 6400・絞りF5・シャッタースピード1/50秒・ホワイトバランス AUTO1・ピクチャーコントロール オート・ノイズリダクション標準

使用レンズAF-S NIKKOR 24-120mm f/4G・ISO 6400・絞りF5・シャッタースピード1/40秒・ホワイトバランス AUTO1・ピクチャーコントロール オート・ノイズリダクション標準

使用レンズAF-S NIKKOR 24-120mm f/4G・ISO 6400・絞りF5・シャッタースピード1/40秒・ホワイトバランス AUTO1・ピクチャーコントロール オート・ノイズリダクション標準

使用レンズAF-S NIKKOR 24-120mm f/4G・ISO 6400・絞りF5・シャッタースピード1/50秒・ホワイトバランス AUTO1・ピクチャーコントロール オート・ノイズリダクション標準

使用レンズAF-S NIKKOR 24-120mm f/4G・ISO 12800・絞りF4・シャッタースピード1/20秒・ホワイトバランス AUTO1・ピクチャーコントロール オート・ノイズリダクション標準

使用レンズAF-S NIKKOR 24-120mm f/4G・ISO 6400・絞りF5・シャッタースピード1/40秒・ホワイトバランス AUTO1・ピクチャーコントロール オート・ノイズリダクション標準

使用レンズAF-S NIKKOR 24-120mm f/4G・ISO25600・絞りF5.6・シャッタースピード1/13秒・ホワイトバランス AUTO1・ピクチャーコントロール オート・ノイズリダクション 標準

 実際に高感度で撮り歩いてみたが、ISO 6400でも安心して撮影できる。さすがにISO 12800を超えるとノイズリダクションによる解像感低下が目立つものの、拡大して見なければ十分満足できる画質だ。

キヤノン「EOS 5D」やソニー「α7RII」のライバルとなる正統進化モデル

 今回試用して解像度や連写性能の向上に加え、可動式タッチパネル採用といった操作性の改良が大きいと感じた。また、ライブビュー撮影でサイレント撮影などの機能も追加され、従来機から着実に進化していることがわかる。

 価格もキヤノンの「EOS 5D」シリーズやソニー「α7RII」といったライバル機と比べて決して高くはない。2世代前の「D800」や「D800E」ユーザーなら買い換える価値にあるだろう。

 ただ、ニコンファンとしては正統進化モデルもいいけど、もっとワクワクする(例えば「D3」や「Df」の時のような)カメラを望んで人も多いはず。そう遠くない将来、そんなカメラに出会えることにも期待したい。

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