パナソニックが空気清浄機能をもつエアコンを発表。従来のフィルター67枚分の静電式フィルターでタバコ・花粉・カビ菌・PM2.5などの粒子をキャッチします。フィルターは可動式で、空気清浄が必要なときだけ動くしくみとのこと。10月下旬発売です。
ルームエアコン Eolia
WXシリーズ 14-29畳
Xシリーズ 6-29畳
予想実売価格
32~43万円前後(WX)
26~41万円前後(X)
http://panasonic.jp/aircon/
家電ASCIIの盛田 諒(34)です、こんにちは。育児連載「男子育休に入る」などをやっています。赤ちゃんが6ヵ月になりずりばいをするようになったため電源ケーブルの処理に悩みはじめました。もう1つ悩んでいるのが空気清浄です。家が狭いので空気清浄機を買っても置き場所に困るしなー、などと思っています。
パナソニックの「Eolia(エオリア)」新製品は空気清浄能力をもったエアコンです。エアコンについているふつうのフィルターと別に、ロール状にした静電式フィルター「アクティブクリーンフィルター」を搭載しています。空気清浄能力20畳相当の性能をもち、空気清浄機のように部屋の空気をキレイにできるということ。
ただ、つねに吸気口に大きなフィルターがあるとエアコンの性能が落ちてしまうため、必要なときだけ動作するしくみになっています。ほこりセンサーを搭載し、空気の汚れに応じてフィルターがウイーンと動き、空気清浄運転を始めます。エアコン本体には空気のキレイさを灯かりであらわす「クリーンサイン」もついています。
発表会場にはたばこの煙を模したスモークでまっしろになったガラスケースが置いてありました。エオリアが運転をはじめるとわずか数分でスモークは消えていきました。専用の空気清浄機能がついていない従来の製品と比べると、圧倒的です。
▲2つのガラスケースに新旧エアコンが入っています
▲左側の新製品はわずか数分で煙がきれいに消えました
エアコン内部にも清潔性にまつわる工夫をしています。
通常のエアフィルターも空気中のほこりをとってくれるのですが、皮脂や料理などからなる油汚れがホコリをベタつかせると、熱交換器にこびりついてしまうという問題がありました。そこで熱交換器に浸水撥油コート剤を塗り、ほこりがくっつかないようにするという「ホコリレスコーティング」を施しています。
他社も同コーティングを施しているところはあるのですが、パナは熱交換器フィンの切断面(ギザギザ部分)をコーティングしたのがミソとのこと。他社は側面だけコーティングしており、ほこりがタネになってダマになってしまうそうです。
▲浸水撥水コーティングのデモンストレーション。コーティングを施した部分のホコリだけがキレイに落ちています
専用アプリ「エオリアアプリ」で、室内の空気の状態も確認できます。「ウッ部屋の空気汚い……」とか感じるわけですかね。切ないですね。
なぜエアコンに空気清浄能力をつけたのか。
どんなエアコンに魅力を感じるかパナソニックが消費者にアンケートをとったところ「カビが発生しない」「ホコリや汚れがつきにくい」「空気清浄機と同等レベルの空気清浄力がほしい」など、清潔性にまつわる要望が多くあげられたから、とのことでした。
たしかにエアコンは吸った空気を冷やして出すものなので、空気清浄能力をもたせるのは道理です。ダイキンのエアコン「うるるとさらら」が加湿器代わりになるというのも魅力だなと思っていましたが、空気清浄機代わりになるというのも魅力です。ただ、専用の空気清浄機と比べるとどうなのか、メリット・デメリットを比べてみたいところですね。
書いた人──盛田 諒(Ryo Morita)
1983年生まれ、家事が趣味。0歳児の父をやっています。Facebookでおたより募集中。
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