定番であるFF14ベンチマークのスコアーをチェック
PUBGプレー中のfps値からも4つのグラボの性能差はだいたい分かるが、条件をきちっと揃えた性能を見るために、「ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター ベンチマーク」でも性能を比較してみよう。
最速となるGTX 1080 Tiのスコアーは18590。何度か計測していると多少値は前後するが、大体18560前後で安定していた。これを念頭に、下位モデルとなる3つのグラボの結果をグラフにまとめてみた。
結果はキレイに並び、当然だがGTX 1080 Tiがトップ。GTX 1070とGTX 1080の性能差がやや小さいが、それ以外は順当な結果といえるだろう。
ちなみに、結果はすべて「非常に快適」という評価になっているため、どのグラボでもFFのプレーに支障はなさそうだ。もちろん、急激なfpsの落ち込みを懸念するのであれば、やはり上位のグラボを選んでおくほうが安心感がある。
高レベルにまとめられている基本性能
ゲーミングPCということで3D性能ばかりに注目してしまったが、もちろんそれ以外のスペックも高くまとまっており、ゲームだけでなく、クリエイティブ用途でも実力を発揮してくれるだろう。
CPUは最初にも軽く紹介したとおり、Core i7-7700Kを採用。エンスージアスト向けの8コアCPUとなるCore i7-7820Xや、更にその上の10コアCPUのCore i9-7900Xなどもあるが、こちらはチップセットやソケットからして別物。
一般的なZ270チップセットとLGA1151の組み合わせでは、最強となるCPUだ。とくにゲームではコア数の多さよりも動作クロックの高さが重視されることが多いだけに、そういった意味でもゲーミングPCに最適なCPUと言えるだろう。
当然性能も高く、「CINEBENCH R15」のスコアーは967cb。シングルでも187cbと高レベルのスコアーとなっている。
今までのベンチ結果を踏まえて考えたところ、もっともオススメしたいのがMASTERPIECE i1620 シリーズ最上位となる「MASTERPIECE i1620PA1-SP2」だ。直販価格は、税別24万9800円とやや高額だが、グラボにGeForce GTX 1080 Tiを採用。GeForce GTX 1080を搭載する「MASTERPIECE i1620PA1」と1万円しか差がないため、先の描画性能を鑑みても、より余裕を持って「PUBG」を楽しむことができる。
また、メモリーが標準で32GBという点も見逃せない。ゲームではメモリーはそれほど必要ではないが、動画編集やCG作成、科学技術計算など、クリエイティブや研究用途では重要となる。そのため、ゲーム以外の用途でも使いたいと考えているなら忘れてはならないポイントとなる。もちろん、単純に複数のソフトを同時に立ち上げ、同時に使うことが多いときにも威力を発揮してくれる。
もうひとつ、ストレージの構成がSSD+HDDというデュアル構成になっている点も忘れてはならない。システムには高速なSSD使うことで体感速度を上げ、データは大容量ファイルを保存できるHDDとすることで、高速性と大容量とを両立しているからだ。
SSDの容量は480GBと、多数のゲーム、ソフトをインストールしても余裕がある。また、HDDは3TB。写真や動画など、巨大になりがちなデータも残り容量を気にすることなく保存しておけるのがうれしい。ストレージの速度も「CrystalDiskMark」を使ってチェックしてみよう。
SSDはSATA接続となるものの、シーケンシャルリードで毎秒500MBを超えており、システム用のSSDとして十分高速。HDDはランダムではSSDと比べ大きく性能が劣るが、シーケンシャルで毎秒200MB以上の速度があるため、ファイルのコピーもそれほど時間がかからないはずだ。
「MASTERPIECE i1620PA1-SP2」の主なスペック | |
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CPU | Core i7-7700K(4コア/8スレッド、4.2~4.5GHz) |
グラフィックス | GeForce GTX 1080 Ti(11GB) |
メモリー | 32GB(PC4-19200) |
ストレージ | 480GB SSD(SATA)、3TB HDD(7200回転) |
光学ドライブ | DVDスーパーマルチ |
インターフェース | HDMI出力、DiplayPort出力×3、USB3.0×6、USB2.0×4、ギガビットLANなど |
サイズ/重量 | 215(W)×490(D)×501(H)mm/約16.6kg |
OS | Windows 10 Home(64ビット) |
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