「オート」機能で鍵操作が楽チン
スマートロックを使う最大の理由は、何と言っても鍵を自動で解錠/施錠できる点。これまで当たり前のようにバッグから鍵を出して鍵穴に差し込んでいましたが、スマートロックに換えたことでこの一連の動作が不要になりました。一度体験してみると自動の快適さに感動しますよ。
オートロック機能は専用アプリから設定でき、オンにすると解錠後に一定時間が経過すると自動で施錠されます(時間は変更可能)。荷物を持っていて施錠が難しい状況でもオートロックなら勝手に鍵がかかるため、施錠したあとに「鍵をバッグにしまう」といった煩わしさはなく、例えば朝のゴミ出しで両手いっぱいにゴミ袋を抱えているときに威力を発揮します(笑)。
さらに、自宅に近づくと自動で解錠する「手ぶらで解錠」機能も便利です。手ぶらで解錠もアプリから設定可能で、一度自宅から離れるとアプリが外出モードに切り替わり、そのあと再び自宅に近づくとスマホがGPSを利用して正確な現在位置情報を取得、さらにQrio Smart Lockが取り付けられたドアに近づくとアプリが帰宅モードに切り替わります。するとQrio Smart Lock本体に対して解錠処理を継続的に実行し、解錠する仕組みです。
施錠にくわえて解錠も自動でできるとなればすぐにでもオンにしたいところですが、実際に試してみたところ残念ながらうまく機能しませんでした。おそらく一番良い使用環境は、自宅に近づくとすぐにドアがあるような、エレベーターのない一軒家が理想的なイメージです。何度か使ってみた印象としては、エレベーターなどで通信が途中で遮断されるとアプリのモードが切り替わらないようで、ドアの前に行っても反応しませんでした。条件さえ整えば、ぜひ利用したい機能です。
ちなみに、Qrio Smart LockはApple WatchやAndroid Wearといったスマートウォッチでも解錠/施錠が可能です。
電池切れの心配がない
Qrio Smart Lockには電池パックが本体の左右に2本ずつ、計4本の電池(CR123A)を入れるスペースがあり、それぞれおよそ300日間の稼働をうたっています(片側は予備)。電池の残量はアプリから確認でき、少なくなった際はアプリを起動したタイミングで知らせてくれるので買い忘れの心配がありません。また片側が予備であるため、一方の電池が切れるともう片側の電池に切り替わるようになっていることで、突然、家に入れないといったトラブルを避けられます。
なお、これまでどおり鍵を使って解錠もできるため、万が一スマホのバッテリーが切れても安心です。
外から遠隔操作も可能
Qrio Smart Lockとは別に「Qrio Hub」を追加購入することで、Wi-Fi経由で遠隔地から鍵の操作が可能になります。またQrio Smart LockとHubはBLE(Bluetooth Low Energy)で通信し、鍵の操作をリアルタイムで通知することもできます。手動で操作された際に通知されるので防犯にも役立ちますよ。
アプリを使って一時的にキー(ゲストキー)を発行して友人に共有もできますが、Hubがあればその場でスマホから遠隔操作で解錠できます。また、ゲストキーは受け取る側もアプリのダウンロードが必要となるため、Hubのほうが手軽でおすすめです。
スマートロック最大の難点
最後に、今回Qrio Smart Lockを購入して気がついたことがひとつあります。それは、マンションなど建物の入り口にオートロック機能がある場合、帰宅時にこれまでの鍵を出す必要があるということ(笑)。この問題はどのスマートロック製品にも当てはまることで、実際にスマートロックを使い始めるまで気が付きませんでした……。ただ、外出する際は鍵を出す必要がないのでアプリのオートロック機能が役立ちます。
ちなみにQrio Smart Lockを使い始めた当初は、スマホが圏外でもアプリを起動して解錠できましたが、その後にアプリがアップデートされてから、一度通信をしないとアプリが起動しなくなりました。これにより、エレベーターを出ですぐに自宅のドアがある場合だと、圏外から通信が復帰しアプリが起動するまで時間がかかります。おそらくQrio Hubとの関係だと思われますが、待ち時間が長いと鍵を出したほうが早いので、個人的には以前の仕様に戻して欲しいと強く願っています。
Qrio Smart Lockは、公式ストアにて1万9440円で販売中です。
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