三菱電機が19日、冷蔵庫の新製品を発表した。8月30日発売予定。消費電力量が少なく、電気代が節約できる省エネ冷蔵庫だ。中でも容量517Lの「MR-WX52C」は前機種比で7%省エネ性能が向上し、同クラスでは2021年省エネ基準達成率No.1を達成したという。年間消費電力量は未公開。
両開き冷蔵庫「MR-WX52C」
容量517L、幅650mm
市場想定価格34万円前後
三菱電機
http://www.MitsubishiElectric.co.jp/reizouko
野菜室も新しくなった。野菜室の底に取りはずしやすいトレイがついた「クリーン朝どれ野菜室」を搭載。泥や玉ねぎの皮などのゴミがたまったときトレイを外してパッと汚れを払える。トレイには三菱製のエアコンなどにも使っている「ハイブリッドナノコーティング」加工を施した。野菜の泥汚れ、調味料の油汚れ、静電気でくっつく野菜くずなどがつるんと落としやすいという。
発表会場では玉ねぎの皮がサラッと落ちていくトレイを展示していた。たしかに野菜室は汚れやすいし、野菜ケースをまるごと洗うのは面倒くさいので便利だ。トレイは野菜室の奥側下段だけに入っている。背が低い野菜を入れる上段、背が高い野菜を入れる手前は今までどおりだ。うちは玉ねぎなどを上段に入れている。トレイを活かすには保存方法をちょっと変える必要がありそうだ。
野菜室には昨年モデルと同じく3色LEDライトを搭載。照明効果で野菜の光合成をうながし、栄養素を増やすというもの。三菱の冷蔵庫はこうしたハイテク機能が特徴だ。0℃から約マイナス3℃を往復させることで、食品を凍結させずに冷やすという「氷点下ストッカーD」、約マイナス7度で凍らせる冷凍機能「切れちゃう瞬冷凍」なども引き続き搭載する。
省エネ技術としては「真空断熱材」「冷却ユニット」「制御技術」の3点が新しくなった。
真空断熱材は、芯材を構成しているガラス繊維をより細くしたことで断熱性を高めた。冷却ユニットは冷却器の左右に「エアガイド」というユニットをつけて冷気が冷却器の中心を通るようにした。制御技術は圧縮機の運転をコントロールする制御弁を採用。また、センサーを使った温度制御機能を調整し、従来よりもムダな冷やしすぎをおさえるようにした。制御技術は「ニューミクロス(NEW MICLOSS)」といい、「MR-WX60C」「MR-WX52C」2製品のみで採用した。
ちなみに三菱の冷蔵庫が選ばれる主な理由は「置けるスマート大容量」。真空断熱材の配置を見なおすことで冷蔵庫壁面のウレタン材を薄型化し、同じサイズでも他社に比べて内容量が大きい。幅650×奥行き650mmサイズのコンパクトな470Lモデルなどはかなり魅力的だ。
これから冷蔵庫の発表時期だ。逆に言うと去年の製品はいまが底値。今週の週刊アスキー電子版では10万円台のオススメ冷蔵庫を特集している。わたしも自腹で1台買っているよ。読んでね~。
■三菱冷蔵庫2017年新製品(市場想定売価)
WXシリーズ(ガラスドア両開き)
MR-WX70C 700L 幅800mm 43万円前後
MR-WX60C 600L 幅685mm 38万円前後
MR-WX52C 517L 幅650mm 34万円前後
MR-WX47C 470L 幅650mm 33万円前後
MR-WX47LC 470L 幅650mm 33万円前後
JXシリーズ(鋼板ドア両開き)
MR-JX60C 600L 幅685mm 34万円前後
MR-JX52C 517L 幅650mm 32万円前後
Bシリーズ(ガラスドア片開き)
MR-B46C 455L 幅600mm 22万円前後
書いた人──盛田 諒(Ryo Morita)
1983年生まれ、家事が趣味。0歳児の父をやっています。Facebookでおたより募集中。
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