週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Xアイコン
  • RSSフィード

1500万円のオーディオシステムでアニソンを聴いたら違いがわかった!

 ハイレゾリューションオーディオ、略して「ハイレゾ」という規格を聞いたことがあるだろう。

 オーディオ評論家の先生方々が絶賛するハイレゾだが、普段スマホに入れたMP3音源を1000円のイヤホンで聴いている俺に、はたして音の違いがわかるのか? ってのが問題。いやハイレゾ以前に、超高級オーディオとスマホの音質の違いがわかるかどうかも怪しい。

 なぜなら筆者はモスキート音も聞こえないジジイ。なんたって先日布団を取り込んだまま、窓を開けっ放しにして寝てしまい、腕や顔を5ヵ所も蚊に刺されるという大惨事に遭遇した。もっと若ければ蚊の飛ぶ音で目をさましたところだろうが、羽音が聞こえないのだ……。

 そんなオッサンが、1500万円のオーディオシステムで音楽を聞いて、評論家先生のように聴きわけができるのかを、東京ミッドタウンにある試聴室で試した。

今回は世界の有名オーディオブランドをいくつも持っている「ハーマンインターナショナル」のショールームにお邪魔して、高級オーディオの世界をブラタ●リ!

1500万円相当のオーディオシステムって
金ピカなのか!?

 世界の名だたるオーディオブランドを傘下に収めるハーマンインターナショナル。そのブランドたるや、映画館やスタジオでおなじみの「JBL」、高級ヘッドホンでおなじみの「AKG」、そして高級カーオーディオメーカーとして世界的に有名な「Harman Kardon」、そして超がつくほどマニア垂涎のアンプ「Mark Levinson」とそのスピーカーブランドの「REVEL」などを取り揃えている。

従来式のCDからハイレゾオーディオ、各種フォーマットの音楽が再生できるプレイヤー Mark LevinsonのNo519。お値段230万円。コミコミで車買えるな……

こちらプリアンプ。普通なら1台でステレオ音声を扱えるが、コイツはモノラルなので2台必要。お値段189万円×2台

こちらは信号を増幅してスピーカーをドライブするだけのパワーアップ。やっぱりモノラルなので173万円が2台必要。そろそろフェラーリぐらい買えるかな?

一応家庭用スピーカーということだが、少なくてもうちには設置できないJBLのProject EVEREST DD67000。お値段1本324万円。ステレオなので648万円

 価格は消費税が入っていないので注意してほしい。こういうもの買う人が、いちいち消費税を気にするとは思えないが……。とはいえ、ポン! と500万の製品をクレジットカード一括払いする(そんな額が一括で落ちるのか)人もいれば、60回分割払いで購入していくお客様もいるという。どちらもオレはJapanese「侍」だと思う!

吸音材や反射材などの部屋の造りこみをすると、さらに1500万円ぐらいかかるそうだ。エアコンの音もほとんど聞こえないし、ヘタすればアフレコスタジオより、キレイに音撮れっぞ!

試聴室からショールームも見える。向こうに卓があったら、マジでスタジオだ(笑)

 オーディオメーカーはだいたいカーオーディオを手がけているが、ハーマン全体でみると世界の80%の自動車メーカーにOEM/ODMしている。フェラーリ、メルセデス・ベンツ、レクサス、BMWと高級車メーカーの名を連ねれば、ほぼハーマン製というぐらい。

六本木の東京ミッドタウン内にあるハーマンインターナショナル直営店

 そんな高級オーディオをそろえる同社だが、東京は六本木「東京ミッドタウン」に直営ショップを構え、そこに総額1500万円のオーディオ機器を試聴できるリスニングルームを設けている。しかも一般公開されており、ウェブから予約することも可能。さらに2時間ほど無料で試聴できるのだ。購入する意志があろうがなかろうが関係ないし、所得証明をする必要もない(笑)。

Webからだれでも予約できる→https://www.harman-ownersclub.jp/reserved/consent/

 ということで、マクラーレンのローンの審査も通らない低所得のASCII編集者(関連記事)が取材するには、最高のコストパフォーマンス。「オッサンが聞いても音の違いってわかりますかね?」と伺ったところ、「むしろフツーの方に聞いていただきたい!」というお返事をいただいたので、耳の穴かっぽじってアニソンを聞いてきた!

全部試聴できるので、手ごろなヤツも試してみよう!

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります