週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

注目の新製品に長蛇の列

SP1000とQP2Rの新ハイエンドプレーヤーが競演! ポタフェス名古屋に行ってきた

2017年06月19日 18時00分更新

出た、「A&ultima SP1000」! 今後のハイエンドプレーヤーの試金石となるモデルで間違いないだろう

 6月18日、名古屋の繁華街・栄に位置する「ナディアパーク」内のデザインホールで「ポータブルオーディオフェスティバル2017 SPRING&SUMMER愛知・名古屋(ポタフェス名古屋)」が開催された。名古屋でのポタフェス開催は2015年のポタフェスLimitedから数えて3回目。前回から今の場所に会場を移して“フルサイズのポタフェス”とし、今回は国内外あわせて106のブランドが集結した。

イベントの目玉は、日本のユーザーに初披露目となる2つのハイエンドプレーヤー

 今回のイベントにおける一番人気は、アユートブースで出展されていたAstell&Kernの新フラッグシッププレーヤー「A&ultima SP1000」だ。5月にミュンヘンで開かれた「HIGH END」で発表され、国内では先日発売日が発表されたばかりのモデル。日本の一般ユーザー向けには、今回の名古屋が初披露となった。

手に持った様子。AK380より一回り大きくなった

AK300シリーズにあった拡張用のピンなども装備。ピン数は1つ増えて5ピンに。サードパーティーからのアクセサリーも期待しているとかしていないとか

 ブースにはステンレスモデルが3台持ち込まれ、先に発売された「KANN」2台と合わせて、これからの同ブランドを牽引するラインアップが並んだ。その注目度は極めて高く、11時の開場と共に大半の参加者が試聴を求めて同ブースへ殺到。わずか30秒ほどで長蛇の待機列が発生し、その後もなかなか行列は解消されず、ここだけ行列用ロープが張られていた。

 従来のフラッグシップ機「AK380」からUIが一新されてひとまわり大きくなり、ずしりとした金属塊の重量を感じる同機。音は極めて細密な表現を得意とするAK380と同系統のもので、低音のエネルギー感が増していた。試聴した参加者からは、口をそろえて「良い」「凄い」「素晴らしい」という評価が聞かれた。

開場3分でこの行列。間違いなく注目度ナンバーワン。でも「待てば必ず聴ける」のは東京のイベント参加者にとってうらやましいところ

スムーズな開場運営のため、急遽整理用ロープが用意された

先着順で非売品のロゴ入りオリジナルバンドも配布された

 ミュンヘンで発表されたもうひとつのハイエンドプレーヤーとして、電流増幅回路が特徴的なQuestyleの「QP2R」も注目の的だ。最終版に向けて調整が続く同機が、従来機「QP1R」とともに、自社ではfinalブランドを取り扱うS’NEXTブースへ持ち込まれた。

 筐体形状は変わらずに、2.5mmバランス出力へ対応させるべく回路設計を一新したという同機。ソフトウェアなどは暫定版で、同社の森圭太郎氏「製品版とは異なる場合があり、正直なところまだなにが起こるかわからない」としながらも、少しでも多くの人に聴いてもらいたいという一心で今回の展示を決意。そのためか、同社は音には絶対の自信を持っている様子だった。

 7月15、16日に秋葉原で開催される「ポタフェス2017」ではより製品版に近いものが出せるだろうとする同社。発売日や価格、詳細な仕様といった情報公開は「もう少しお待ちください」としていた。

もうひとつ注目の新作プレーヤー、Quyestyle「QP2R」も名古屋で日本初公開

まだ開発中で製品版とは異なるとしながら、「これはぜひ音を聴いてもらわなければ」という熱意で出展が急遽決まったという

新作(画像左)と旧作の「QP1R」(画像右)との比較。外観はホームボタンのロゴ以外ほぼ変わらないが、内部はバランス駆動に対応させるため、回路から一新したという

注目のバランス駆動は2.5mm 4ピンタイプ。

回路基板の大型化に対応するため、カードリーダーは1基になったという。あくまで音を最優先する姿勢を取っている

別売りケースを付けた様子。革の質感は上々だ

そのほかのアクセサリーとして、別売りでスタンドを用意する予定。USB Type-C端子だけで本体を支えるタイプだが、本体の端子保護パーツにiPhoneと同じものを使っているため、十分な強度を確保しているとしている

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります