世界60ヵ国以上でシード、アーリーステージのベンチャー企業に出資するベンチャーキャピタル“500 Startups”は、日本の魅力ある商品、サービスを海外に送ることを目的にするクールジャパン機構から1000万ドル(約11億円)の出資を受けたと発表した。クールジャパン機構は支援する日本企業の海外需要開拓のため、海外に多数のブランチをもつ500 Startupsとの連携を強化し、日本企業の海外進出促進を狙う。また500 Startupsは今回の調達により、当初のファンド目標額の3000万ドルを上回る、総額3500万ドルの調達を完了し、第1号ファンドをクローズした。
2017年6月15日に都内で行われた会見で500 Startups JapanのJames Riney代表は、「日本のベンチャー企業と海外の架け橋に海外進出を支援する」と今回の調達についてコメント。シード、アーリーシリーズの駆け出しの企業を支援する500 Startupsと、グローバルステージに向かうベンチャー企業に海外進出の支援・促進を手助けするクールジャパン機構との間で出資以上の効果があるとした。
その一例として紹介されたのが、日本のオタクカルチャーを世界に発信する“Tokyo Otaku Mode”だ。Tokyo Otaku Modeは500 Startupsが日本支部をつくる以前に出資を受けた。その後、クールジャパン機構から15億円の資金調達を行ない、グローバルで成長していった。500 Startups、クールジャパン機構は、この例のようなシナジー効果をより多く生み出していきたいと今回の狙いを説明した。
■関連サイト
500 Startups Japan
クールジャパン機構
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