Xperiaをセットで持ち歩くととても便利なワイヤレススピーカーに、何やらユニークなタイプが加わりました。ソニーの小さくて持ち運びのしやすいワイヤレススピーカーというと、球体タイプ(SRS-X1)やサイコロタイプ(SRS-X11)など多彩ですが、今回紹介する重低音で音楽を楽しめるEXTRA BASS(エクストラベース)シリーズのワイヤレススピーカー「SRS-XB10」は円柱タイプです。
カラーバリエーションも多彩で、ブラックやグレイッシュホワイトといった基本色から、ブルー、オレンジレッド、イエローといった原色系、そしてミリタリー感ただようグリーンの全6色とかなりカラフルです。
SRS-XB10は直径約75mm/高さ91mmの円柱形で、ボール型やサイコロ型ではない理由としては、おそらくスピーカーとしては理想的な形で容積を大きくするというオーソドックスな作戦をとった結果かと思われます。
そのおかげか、コンパクト路線のモデルでは今まででいちばん大きなサイズの直径46mm口径のフルレンジスピーカーユニットとなり、底面に低音増強振動板ユニット“パッシブラジエーター”を備え、音圧と低域の量感をマシマシにしています。
ボディーはJIS防水保護等級IPX5相当の防水仕様で、おフロやキッチンなどでも水しぶきを気にせず使えます。外部端子となる充電用のmicroUSBや入力用のステレオミニプラグは、ラバーのフタで水の侵入を防ぐ仕様。
内蔵バッテリーは4.5時間充電すると最長16時間再生できるスタミナぶり。充電しながらの音楽再生も可能です。素材は衝撃吸収するラバー的なムニュっとした質感で、外に使っていてもキズが付くことはなさそう。このあたりの手軽さが、持ち出したくなる気にさせます。
ちょっとおもしろいのが付属するシリコンストラップ。ただの輪のようなストラップに見えて実はよく考えられており、突起物にフック掛けすることもできれば、シリコンストラップの上にSRS-XB10を載せて横向き状態を保てる仕組みになっています。
基本的にはXperiaに限らず、Bluetoothに対応したスマートフォンやPC、ゲーム機などなんでもつないで音楽や動画の音声をワイヤレスで再生できます。NFCも備えているので、NFCを搭載したXperiaであればSRS-XB10の“N”マークにかざすだけでめんどうな設定も不要。とてもカンタンにペアリングできます。
それ以降の接続や切断もNFCをかざすだけのカンタンさで、たとえばXperiaをSRS-XB10にタッチさせると電源ONからBluetooth接続され、もういちどタッチするとBluetoothの接続が切れます。
もしくは、XperiaをほかのNFC搭載スピーカーにタッチすればSRS-XB10とのBluetooth接続が切れ、ほかのスピーカーとBluetooth接続ができたりとラクラクです。
Xperiaに保存した音楽の再生や一時停止、曲送り、音量調整はSRS-XB10側でも操作できます。XperiaとのBluetooth(HFP/HSP)接続であれば、もしも電話がかかってたとしてもそのままハンズフリー通話も可能です。
ちなみに、Xperiaで音声を再生しなかったり、XperiaとBluetooth接続されていない状態が15分続くと自動的に電源が切れるようになっています。使わず放置しているうちにバッテリーを消費し続け、いざ使おうとした際にバッテリー切れという事態も避けられます。
あらかじめBluetoothスタンバイ機能を有効にしておけば、スピーカーの電源をわざわざオンにしなくても離れたままXperiaからオンにできてかなり便利です。実際に音楽を鳴らしてみると、実用最大出力は5Wくらいだしこんなに小さいし、しかもモノラルだしと侮っているとビックリ! 周囲の雑音にかき消されることなく力強い迫力のある音で再生してくれます。
ちなみに、同じスピーカー2つ用いる“Speaker Add”機能を使うと、ワイヤレスならではの自由な配置でセパレート感たっぷりなステレオスピーカーとしても使えます。
あくまでも単体で使うぶんにはモノラルスピーカーであり、Bluetoothの対応コーデックもSBCとAACに限られていたりと、上位モデルのようなLDACやハイレゾ対応といった高音質機能はありません。
しかし、思い立ったところでフックに引っ掛け、床に上向きでも横向きでもポンと置けて、キャンプやバーベキューといったアウトドアでも水しぶきや雨も気にせず使えるハードルの低さは、ほかのワイヤレススピーカーと比較しても圧倒的なアドバンテージです。
気軽に持ち歩いて、Xperia単体ではさすがに足りない音量や迫力からくる“ノリ”や“テンション”をブーストしてくれる、そんな楽しいガジェットです。
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