ユーザー数増加の傾向、日本のマーケットは世界から見て重要である
フェイスブック ジャパンは5月17日、2017年第1四半期事業ハイライトと、企業向けコミュニケーションプラットフォームサービス「Workplace」の国内発表会を開催した。
代表取締役である長谷川 晋氏による2017年第1四半期事業ハイライトでは、世界の月間アクティブユーザー数がFacebookは19.4億人、Instagramは7億人と増加していると公表した。
また、FacebookやInstagram以外のアプリやサービスに対してターゲティング機能で広告配信できる「オーディエンスネットワーク」は世界で10億人にのぼった。
2017年第1四半期の業績は、世界全体での売り上げおよそ9000億円で前年比49%増加となった。その中でもアジア・太平洋地域の伸び率は59%増加となり「会社の中でもアジア・太平洋が成長のエンジンとなっており、その中でも日本のマーケットが非常に重要な位置を占めている」と述べた。
さらに、同社はFacebookのニュースフィードから起動できるカメラについて、現在ARの開発に注力していると明かした。
日本を含めたユーザー数を重要な指標としているとも明かし、長谷川氏は「全世代において、利用率が3年前と比べて32%台になっている。大きな方向性として着実にユーザー数が増えていく。ユーザー数も重要だが、使われ方や情報の交換の仕方などの質も見ている」と述べた。
「日本にはモバイルを中心とした、エコシステムやサービスの歴史があり、3月に実装した『リアクションズ』のインスピレーションは日本の絵文字であり、Facebookがインスパイアされている」という。
社内Facebook「Workplace」日本正式ローンチ
続けて業務効率を上げ、コラボレーションを促進し、働き方改革をサポートする企業向けアプリ「Workplace」の日本正式ローンチを発表した。社内コミュニケーション向上に特化したサービスで、Facebookで使える機能に加え、会社間グループの作成や社内メンバーの利用状況レポートの確認などができる。
また、利用している企業がデータを保有できるほか、広告やゲームなどのアクティビティーは表示されない。ドメインは個人アカウントとは別に必要なので、Facebookを使っていなくても利用登録ができる。さらに、SOC2を含む業界スタンダードのセキュリティーにも対応している。
利用料金は月額で、1000ユーザーまでが1ユーザーにつき3ドル、1001〜1万人が2ドル、1万人以上は1ドル。9月までは利用料無料で、教育機関の職員やNPOは基本無料。
SMB/Workplace APAC責任者であるナクル・パテル氏は「3年後、労働人口の50%がミレニアム世代になり、トップと対話を持ちたいと考えるだろう」と社内コミュニケーションの重要性について語った。
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