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実働レトロPCも登場、今年も熱い「第56回静岡ホビーショー」レポート

 模型とモデラーのための祭典「第56回 静岡ホビーショー」が5月11~14日に開催されました。会場はツインメッセ静岡です。場内は15の企業と団体がブースを構える出展スペースと、全国のモデラーが渾身の作例を展示する「モデラーズクラブ合同作品展」に分かれており、どちらも終日大盛況。今回は会場で見つけた注目のアイテムを紹介します!

懐かしのハード「MZ-80C」の超小型パソコンにおじさん大歓喜!

 青島文化教材社のブースで見つけた「PasocomMini MZ-80C」は、1979年に発売された懐かしのパソコン「MZ-80C」の1/4モデル。一見すると超リアルな模型かと思いきや、なんとこの中にはRaspberry Piの基盤と「SmileBASIC」が内蔵されており、当時の機械語プログラムを実行できる製品。開発はHAL研究所が担当している。

外観の再現度はとても高く、なんとカセットデッキとテープまで再現されている

 商品説明のHAL研究所開発本部の郡司 照幸氏によると「なんで作ったかって? それはボクが使いたかったからですよ(笑)」とのこと。コダワリのポイントは飾れるだけでなく、当時のPCと同じように使えるようにしたところ。商品にはゲームソフト3本(タイトルはまだ調整中のため未定)が同梱され、HDMIモニターとUSBキーボードを接続すればすぐに使えるそうだ。

ブースではモニターに接続した実機デモを行なっていた

 HAL研究所代表取締役社長兼COOの三津 原敏氏に会場での評判を伺うと「足を止めてくださるみなさんには模型だと思われちゃうんです。なので“動くんですよ”と説明すると驚かれますね」と笑顔でコメント。なお、当然かもしれないが訪れる客層の大半は当時を懐かしむ、いわゆる「おじさん」が多いそうだ。

 超リアルな外観は、なんと実機をバラしてそれぞれのパーツを測定し、1/4スケールに落とし込んだというチカラの入れようだ。

 ケーブルが刺さる場所にフタをすれば、手の平に乗るミニパソコン模型。キートップに印刷されている小さな文字まで、当時のキーボードを再現している。

 ディスプレーのパーツは簡単に取り外し可能。画面は紙が挟んであるだけなので、カラープリンターで自作すれば好きな画面に差し替えられる。電子工作が得意な人なら、小型の液晶モニターを内蔵することもできるかもしれない。

ディスプレー部分は引っ張るだけでカンタンに外れる。いろいろと改造の余地がある

PasocomMini MZ-80C

・価格:1万9800円 ・10月中旬予定(6月1日予約開始)

なお「PC-8801」と「FM-7」の筐体も参考出品されていた。商品化は未定で「MZ-80C」の売れ行き次第で決まるそうだ

ポケットに入る自撮り用超小形ドローン
「AirSelfie」の実演が大人気

 ハイテックマルチプレックスジャパン(HiTEC MULTIPLEX)のブースでは、スマートフォンより小型な自撮りドローン「AirSelfie」が展示されていた。同社は日本の販売代理店。7月の発売に向けて、数時間おきに同社の新商品とともにプロモーションを行なっていた。

「AirSelfie」は手の平サイズの小型ドローン

 ブース内に作られたデモンストレーションエリアで実演を行なったのは、プロ3Dフライヤーの高橋 亨(とおる)選手。とても丁寧な商品説明は好印象で、ドローン初心者でもトークにぐいぐい引き込まれていく。

 デモンストレーションのトップバッターは、自撮りドローン「AirSelfie」。スマホより小型軽量なこのドローンは、壊れにくく操作がしやすいため初心者に最適とのこと。高橋氏は「ホントに飛ぶの?」と疑う観客の目の前で、スイスイと飛行させて見せた。

来場者の眼の前で停止させたと思ったら、次の瞬間にギュイーンと上昇。小型ドローンとは思えない機動力

本体底部に超音波センサーが搭載されているため、安定した飛行が可能になっているそうだ

 また、より高性能な「WINGSLAND S6(ウイングスランド S6)」の紹介では、さらに高度な飛行テクニックを披露。こちらはソニー製センサーの4Kカメラが搭載されており、「機動性とコストパフォーマンスに優れている」と解説。こちらもプロペラとアームをたたんで専用ケースに収納すれば、ジーンズの後ろポケットに入れられる。

「WINGSLAND S6」もスマホで操作するドローン。スマホから手を放しても、その場でホバリングを続けてくれるので墜落しない

6種類のカラーバリエーションを展開。単色だけでなく、カモフラ柄も用意されている

専用ケースにしまえばとってもコンパクト。持ち運びラクチンだ

別売のサーチライトをつければ、暗所での撮影も可能になる


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