ソニーモバイルは、「Xperiaスマートプロダクト」の第2弾となるAndroid内蔵プロジェクター「Xperia Touch」の日本発売を発表しました。ソニーストアならびに各家電量販店で取り扱い予定で、直販価格は16万1870円(税込)。6月9日より予約を開始し、6月24日から順次発送予定となっています。
あらゆる「表面」がタッチスクリーンに早変わり
Xperia Touchは、ソニー独自の超短焦点レンズと液晶ディスプレーデバイス「SXRD」、そしてレーザーエンジンにより実現した重さ932グラムのポータブルプロジェクター。
投影サイズは約23〜80型で、解像度は1366×768ドット、最大輝度は100ルーメンで、光源にはレーザーダイオードを使用。バッテリーも内蔵し、満充電時から約1時間の連続使用が可能です(バッテリー使用時は、最大輝度が約50%に自動変更)。
Xperia Touchが単なる超短焦点プロジェクターでないのは、机や床に接地しているときは最大10点のマルチタッチに対応している点と、Android 7.0を採用しPlayストアからさまざまなAndroidアプリをインストールして利用できる点です。
そのため、プロジェクターとしての部品だけでなく、CPUとしてSnapdragon 650(1.8+1.4GHz、ヘキサコア)、メモリー3GB、ストレージ32GB、1300万画素カメラといったスマホのようなパーツを搭載。そのほか、無線はIEEE802.11a/b/g/n/ac、Bluetooth 4.2に対応。人感センサー、照度センサー、NFC、micro SDXCカードスロット(最大256GB)、マイクなども備えています。
なお、Android端末としてのプロファイルは「その他のデバイス」として認識されるようですが、基本的にはXperia Tabletと同様な表示が行なわれ、Androidの基本UIはタブレット版と同様。タブレット用UIを備えていないアプリを実行した際は、スマホアプリと同様の表示および挙動になるようです。
Xperia Earは、おひとり様向け
Xperia Touchは、みんなで使うデバイス
タッチができ、Androidアプリが使え、そして、どんなところでもタッチスクリーンを展開できるという特徴は、同社が目指す「新しいコミュニケーションの形」を現実化させるものです。
同じ「Xperiaスマートプロダクト」シリーズでは、すでに音声アシスタント内蔵の片耳デバイス「Xperia Ear」が発売中ですが、これは自分自身とアシスタントとのコミュニケーションもしくは通話や通知などでの他社とのコミュニケーションを促進させるものでした。
一方、Xperia Touchは場所を選ばず、またマルチタッチに対応して言うことから複数人、同社ではとくに家族での利用を想定しているようです。普段は家族で情報を共有する掲示板のように使い、あるときは子どものお絵かきやゲームデバイスとなり、またあるときは料理をするときの表示端末となったり……活用できる幅は非常に広いと言えます。
気軽に買える価格では決してありませんが、前述のように複数人で使うスマートデバイスとして使うのもよし、HDMIやMiracastでの入力を使って普通のプロジェクターとして映像を楽しむのもよし。家で使えるコンパクトなプロジェクターを探している方は、ぜひ検討してみてください。
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