週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Xアイコン
  • RSSフィード

サウンドにこだわり過ぎてるスマホ「GRANBEAT」がとってもよろしい

2017年04月16日 12時00分更新

 スマホの魅力やセールスポイントと言えば、これまではSoCのコア数、バッテリー容量、画面サイズ、薄さなどが発表会でプッシュされることが多かった。しかし、これらの要素はミドルクラスのスマホでも当たり前になってきて、今では画面占有率や解像度などが重視され、単純なスペック推しではなくりなってきている。また、メーカーがこぞって力を入れているカメラについても、性能だけならほぼ横並びで各社のチューニングが自分の好みに合うか合わないかという状況だ。

 それでは端末に対する付加価値はなんなんだという話だが、少し前から「ハイレゾ」がキーワードになり、高音質をウリにするスマホもいくつか登場した。そんな状況下で出てきたのが、ONKYOの「GRANBEAT」。音楽再生に特化した端末である。今回はこのGRANBEATをチェックしていく。

ONKYO「GRANBEAT」

本体はゴツいが所有感マシマシ

 GRANBEATの優れた音楽再生能力の代償となっているのが、サイズと重量だ。5型(IPS、フルHD)を採用し、サイズは72×142.3x11.9mm、重量は約234gと、2016年以降に登場したスマートフォンの中では、最高クラスに分厚く重い。これはオーディオ専用基板(ESS ES9018K2M、SABRE 9601K、それぞれ2基ずつ実装)を搭載したことや、ノイズガードをガッツリと導入しているためだが、ひと目で「GRANBEAT」とわかるのは、ある意味で強みともいえる。

 外観は一部を除いてほぼフルフラットで、その分厚さもあり自立可能。特徴ともいえる大型ボリュームノブを備える左側面のみ、指で操作しやすいように複雑なカーブを描いている。本体頂部には、3.5mm4極出力端子と2.5mm4極出力端子を備え、2.5mm4極出力端子はバランス駆動にも対応、右側面には誤操作防止用のホールドスイッチもアリと、音楽視聴前提の仕様が目立つ。

本体正面。編集部から受け取った時点で、MIYAVIX「OverLay Plus for ONKYO GRANBEAT DP-CMX1」が貼られていたが、スッピンではGorilla Glass 3採用になる

本体背面。LEDライトとアウトカメラ(16MP)。また大型ボリュームノブも見える

本体頂部。3.5mm4極出力端子と2.5mm4極出力端子が目立つ

本体底面。microUSBがあり、外付けDACにも対応する

本体左側面。大型ボリュームノブ周辺の形状は指が入りやすくていい感じ

本体右側面。左からSIM/microSDXCカードスロット、曲操作ボタン、電源ボタン、ホールドスイッチ

 スペックはSoCがSnapdragon 650、メモリー3GB、内蔵ストレージ128GB、バッテリー容量3000mAhとまずまずのもの。ウェブブラウズやSNS、写真加工、3Dなどを使わない軽いゲームについては特に問題ない。またDSDSにも対応しており、対応バンドはスペック表を見てほしい。

 ポイントとしては、microSDXCスロット(最大256GB)がSIMスロットと独立して用意されており、内蔵ストレージ128GBに加えmicroSDXCカードを利用すれば、ノートパソコン顔負けのストレージ容量を使える。WAVやFLACなどのハイレゾ音源はファイルサイズが大きいため、ポータブル音楽プレイヤーとしては大容量で困ることはない。

 カメラについては、アウトカメラは1600万画素でイメージセンサーにはSONY IMX298を採用しているので描写はそこそこいい。目立った味付けはないが、無難な描写をしてくれるため、スマホ的な運用でも十分使える(下のサンプル写真は実寸で掲載しているのでパケット量に注意)。

カメラアプリは目立った点はない

晴天下での撮影データ。気持ちアンダーになりがち

AnTuTu Benchmark v6.2.7の結果。順当なスコアだ

「DP-CMX1」の主なスペック
ディスプレー 5型液晶(1080×1920ドット)
CPU Snapdragon 618
1.8GHz+1.4GHz(ヘキサコア)
メモリー 3GB
ストレージ 128GB
カメラ アウト:16メガ(F2.0)
イン:8メガ(F2.2)
SIMスロット nanoSIM×2
対応バンド LTE:1/3/8/19/26
3G:1/5/6/8/19、4バンドGSM
無線LAN IEEE 802.11ac
Bluetooth 4.1
DAC ESS「ES9018C2M」×2
+「SABRE 9601K」×2
音声出力 2.5mm4極バランスヘッドフォン
3.5mm4極アンバランスヘッドフォン
実用最大出力 75mW×2(アンバランス)、150mW×2(バランス)
S/N比 115dB以上
再生周波数帯域 20Hz~80kHz
ボリューム 61ステップ(0含む)
L/Rバランス調整
バッテリー 3000mAh
サイズ/重量 72×11.9×142.3mm/約234g
この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

この連載の記事