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SIMフリーVAIO Pro 11|mk2は「働き方改革」を加速させる最適モバイル

2017年04月19日 11時00分更新

格安SIMを利用して安くネット接続

 内蔵しているLTEモジュールはSIMフリーであるのもポイント。もちろん各キャリアが利用しているLTEのバンド(周波数帯域)に対応しているため、SIMを選ばない。また、意外とパソコンは受信感度が弱い場合があるが、11mk2の場合はアンテナの受信感度にも配慮していて、Wi-FiとLTEアンテナはディスプレー上部両側に2つずつ装備。ボディーに強化プラスチックを採用したのも、受信感度をよくするためで、塗料も電波の影響を受けにくい成分にしている力の入れようだ。

液晶の上部両端に2本のアンテナが仕込まれている。写真は中身を見せるためのスケルトンモデルを撮影。

 使用するSIMは、MVNOを利用した格安SIMがオススメ。MVNOとは仮想移動体通信事業者のことで、無線通信回線設備、つまりスマートフォンとやり取りする基地局とその運用はNTTドコモなどのキャリアに任せ、ネットへ接続する部分だけ賄うサービス事業者だ。これにより通信費の価格を抑えられるので経費の節約につながる。最近は数多くのサービス事業者が登場し、データ通信のみだとかなり価格が安く高速通信できる容量も大容量タイプが増えているので、テレワークしやすい環境になってきている。

格安SIMは、いざという時スマートフォンにも差せる一番小さいnanoSIMタイプを購入するのがオススメ。11mk2はmicroSIMタイプだ。

SIMを差すところは背面の真ん中。アダプターを噛ましたnanoSIMを使用。

 VAIO株式会社も「VAIOオリジナルLTEデータ通信SIM」を販売している。多くの事業者が月ごとに通信容量を決めている月額利用制で提供しているのに対し、このSIMは1年、2年、3年という年間で通信容量を決めた年額利用制を採用。しかもプリペイド方式になっているので、利用容量が切れてしまったら新たに契約すればいい。このため、利用料が毎月変わることもなく、払い切りなので、予算も立てやすく企業向きと言える。11mk2導入時に同時に頼むのもオススメだ。

Wi-Fi環境と併用して利用容量を抑制

 ここで、テレワークを行う上でWindowsの設定を紹介しておこう。LTE内蔵でどこでも通信できるとは言え、使いっぱなしではすぐに高速通信できる容量が減ってしまう。Wi-Fiを併用することで、通信量をある程度抑えたい。

 SIMを差したら、まず「携帯電話」の設定で通信するためのAPN設定を行う。「自動的に接続する」にしておくと、起動したときにすぐ利用できるのでチェックしておこう。携帯ネットワークの場合は、大容量通信を勝手に行わないので、例えば、いきなりWindowsアップデートでファイルをダウンロードすることはないので心配ご無用。

APNの設定の一例。APNは利用する格安SIMによって違うので、各事業者の情報を参照しよう。

 またWi-Fiのある環境の場合、そちらへ接続したら自動的にWi-Fiが優先されるので、いちいち切り替える必要もない。オフィスや在宅勤務、外出先でよく利用場所などWi-Fi環境の電波は、各電波の設定で「範囲内の場合は自動的に接続する」をオンにしておくと、Wi-Fi電波を拾ったら自動的に接続してくれ優先される。Wi-Fi環境から離れたら、また自動的にLTE接続に切り替わるのでシームレスでネット接続を維持できる。

 ちなみに、強制的にオン/オフしたいときは、通知領域の電波状態のアイコンをクリッククリックし、下に並んでいる「Wi-Fi」や「携帯ネットワーク」、「機内モード」をクリックすればいい。

LTE通信は、「自動的に接続」にチェックしておくと、すぐに利用できる。Wi-Fi や携帯ネットワークのオン/オフは、下部にあるアイコンをクリックすることでできる。ちなみに「モバイルホットスポット」とは、テザリング機能のことだ。

よく利用するWi-Fi環境は、自動的に接続する設定をしておくと、電波を拾ったらすぐ接続してくれる。

 テレワークで気になるのはセキュリティー面だろう。会社のデータをどう扱うかは社内規定があると思うが、社内サーバーとVPN接続したり、OneDriveのようなクラウドストレージを利用したりするのが、セキュリティー的にも他の人と共有するにもオススメ。メールは、Exchange Serverを使って運用していればOutlook.com、そうでなければ、Googleのビジネス向けサービスG Suiteなどを利用すると、どこからでも安心してメールを受け取れる。

Windowsには、VPN接続機能が用意されている。社内サーバーと接続する際に利用したい。

 また11mk2には、専用のセキュリティーチップを搭載することで、暗号キーをストレージに保存することなく、独立して管理できるため、起動時やHDDアクセス時に強固なセキュリティー保護をかけられる。保護をかけておけば、たとえ置き忘れたり盗まれたりしても、データが流出する可能性は極めて低い。さらに、外出時の作業で気になる他の人の視線も、プライバシーフィルターが同梱されているので、覗き見防止になる。

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