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育児に本気で役立った家電 これがないと生きていけない体になった

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34歳の男が家事育児をしながら思うこと。いわゆるパパの教科書には出てこない失敗や感動をできるだけ正直につづる育休コラム。

 おはようございます、家電アスキーの盛田 諒です。育休コラム「男子育休に入る」をご覧いただきありがとうございます。早いもので育児休業に入った3月1日から1ヵ月が経ちました。赤ちゃんの体重は出生から1ヵ月で1kgほど増えました。誕生後数日は生まれたての哺乳類という趣がありましたが、今では立派なヒト科のフレンズになりました。ドッタンバッタン大騒ぎの毎日を助けてくれるのはすばらしい家電たち。今日は我が家になくてはならない存在となった家電の数々をご紹介します。

★これがないと生きていけない体になった
衣類乾燥除湿機 F-YHMX120(※販売終了、新製品はF-YHPX120)
実売価格4万5600円
パナソニック
http://panasonic.jp/joshitsu/p-db/F-YHPX120.html

40枚の布おむつも部屋干しですっきり乾く

 まずはなんといってもこれ、衣類乾燥機能搭載の除湿機です。ベビーウェア、バスタオル、布おむつ、おむつカバーなど赤ちゃんの洗濯物はそれはもうすさまじい勢いで脱衣かごにたまっていきますので、外が雨だろうと雪だろうと洗って乾かさねばならない。夜のうちに洗濯して除湿機を回しておけば朝までには乾いているのでめちゃめちゃ便利です。送風口から50cmの高さに干し「ワイド」モードにすると送風幅が約165cmまで広がるので、洗濯物がたくさん出ても一気に処理できます。洗濯物が多すぎるせいか売りの1つであるスピード乾燥は実感できておらず大体5〜6時間回しっぱなしなのですがそれでも便利ですね。駆動音はわりとうるさいので夜間のリビング、もしくは使っていない部屋で回しています(浴室は狭すぎて物干し竿が置けない)。動作時は普通に暑いので、真夏は使う部屋や時間などを工夫する必要がありそう。

 余談ですが布おむつを使っているのは妻が自分で布ナプキンを使っている経験から。布ナプキンは紙とちがい、付け心地がまったくちがって気持ちいいそうです。逆に汚れたときの気持ち悪さはすさまじく、そのぶん布おむつはおむつ外れが早くなることもあるそうとか。紙おむつはコストもバカにならず、大量にゴミが出るのも厄介なので、洗濯できる余裕があるときは布おむつを使うようにしています。それから布おむつのデザインは毛糸のパンツのようで圧倒的なかわいさがあります。同じようにゼロ歳児から使えるおまるも試しはじめています。親が排泄のサインを読みとっておまるにおしっこなどをしてもらう「おむつなし育児」(正確には「おまる育児」だと思う)というもの。たしかに赤ちゃんのサインを読めるようになると楽しそうですよね。妻はそういうアイデアをどこからか次々見つけて実践するので尊敬しかないです。おもしろい人です。いつもありがとう。

kotoriworksの布おむつカバーはかわいい

★うんこが落ちるよ…シャープさんありがとう…
超音波ウォッシャー UW-A1
実売価格1万6200円
シャープ
http://www.sharp.co.jp/sentaku/uw/

シャープの力でうんこが落ちる

 スマートうんこ落としです。うんこのしみがするりと落ちます。洗剤つけて歯ブラシでこすっても落ちるんですが、機械のほうが圧倒的に速く、力もいらないので便利です。小さなまほうびんのような形の器具をペンのように握り、水に軽くつけた洗濯物につけてなぞるだけで、汚れが魔法のようにすーっと消えます。メガネ洗浄機と同じように、超音波で発生させたこまかい泡がはじけて汚れを落とす仕組み。洗濯機につっこむ前の予洗いに使っています。もちろんうんこだけじゃなくコーヒーやしょう油のしみも落とせるので便利ですよ。動作音も「ぢー」と小さい音なので夜間も使えます。弱点は電池が約30分しかもたないこと、充電には約5時間かかります。布おむつを半分だけきれいにしたところでバッテリーがなくなったときはとてもここに書けないような文句をシャープに言いながら洗濯板を使っていました。そういえばシャープは予洗い機能がついた洗濯機なども出していますね。おむつが外れておねしょ対策をするようになったら今度はそっちが欲しくなるのかもしれない。

★簡単ふとん掃除でくしゃみをガード
エルゴラピード・リチウム ベッド・プロ・パワー
実売価格5万3800円
エレクトロラックス
http://www.electrolux.co.jp

ハウスダストの白い粉がたくさん取れる

 スティック掃除機のハンディ掃除機部分を取りはずし、ノズルを替えるとふとんが吸えるというものです。使いはじめてから赤ちゃんの夜間のくしゃみが減りました。まあ温度・湿度などの要因もあるわけで掃除機の効果かどうかは正直分からないのですが、ハウスダストの白い粉がしっかりとれるので、やらないよりはやったほうがいいかなと思っています。ノズルはUVライト照射機能があり、ダニアレルゲン除去率は公称98.1%を誇っています。まあ試験環境と家庭環境は全然別物だからねえ〜などとは言いつつ、願掛けのようにズイズイ吸わせています。ダイソンやパナソニックなどが出しているふとん掃除機も気になっているのですが、専用機はかなり重くて大きいので取り回しが面倒そうで、スティック掃除機兼用モデルを使っています。ちなみに「おむつ離れをする時期になったらふとん乾燥機が便利ですよ」ともツイッターで教えてもらいました。なるほど。

★夜間の授乳・おむつ替えに便利な逸品
LED持ち運びできるあかり
直販価格6900円
無印良品
https://www.muji.net/store/cmdty/detail/4549738734031

まぶしすぎない、ちょうどいい光がありがたい

 夜間、夫(わたし)を起こさず妻が授乳とおむつ替えをするのに使っています。火を使わないランプを持ち歩いている感じ。明るめのHI、点灯時間が長いLOの2段階で調光できます。暗いほう(LO)でも、授乳して記録をつけるくらいなら十分な光。赤ちゃんもびっくりしないくらいの、ちょうどいい明るさです。逆に間違ってHIにしてしまうとまぶしすぎて赤ちゃんもびっくり、わたしも目がさめ てみんなでびっくりします。上部がハンガーのようなフック型になっているのでベビーベッドの柵などに引っかけて使えます。電池は充電式で最長約10時間もつので一晩中つけっぱなし。赤ちゃんが大きくなったときもベッドサイドライトとして使えて便利だと思います。樹脂製なので軽く落としたりぶつかったりしても割れづらいところも気に入ってます。防災用とかアウトドア用として考えてもいいかもしれないですね。無印らしい逸品だと思います。

★人肌ミルクがすぐできる
PIPBABY マイコン調乳ポットミルクタイム
ピップ
販売終了

温度調節機能がついた電気ポットは便利

 ミルクが40秒で作れます。お湯を沸騰させてカルキ抜きをした後、調乳に適した湯温まで下げてくれます。最初はバルミューダのおしゃれケトル「BALMUDA The Pot」を使っていたのですが、ホニャアーという赤ちゃんの泣き声を聞いていると、哺乳瓶に蛇口からダバーと水をかけて冷ましている時間が申し訳なく、いただきものの調乳ポットを使うことになりました。沸騰してから温度を下げるまでに90分近くかかるのがちょっと厄介ですが、基本的には粉ミルクを哺乳瓶に入れてお湯を注いで振るだけですぐミルクができるので便利です。なぜか95℃で保温する機能もあるのでコーヒー用にも使えるのかも。実はもう1つ「調乳じょ〜ず」という哺乳瓶あっため機がついているコンビの電気ポット(これも終売)も知人からいただいたのですが、いま使っているピジョンの哺乳瓶「母乳実感」の形が合わずにお蔵入り。哺乳瓶を大きいものに買い替えたら使うかも。最近はテスコムやドウシシャあたりも湯温調節機能を備えた電気ポットを作っているので、赤ちゃんが大きくなったときのことを考えるとそっちもよさそうですね。というか液体ミルクの流通規制を緩和してほしい。

プレゼントにはコードレスハンドブレンダーがおすすめ

 あとは普通ですが加湿器は使いました。乾燥するとホコリがたちやすく、くしゃみの原因にもなります。ただ加湿器ってわりとサイズが大きくて邪魔になるし、水の管理やお手入れが面倒くさいんですよね。ダイキンのエアコン「うるるとさらら」は加湿機能がついていて一石二鳥なのでエアコンを替えるのも手かもしれないです(財布のひもがゆるんでいるときの思考)。

 それから妻のママ友がプレゼント候補に挙げてくれた家電は、シースターの鼻水吸引機「メルシーポット」、離乳食づくりに使えるビタントニオのコードレスハンドブレンダー「VHB-100」でした。

おしゃれ鼻水吸引機メルシーポット

離乳食づくりに便利なVHB-100

 赤ちゃんは自分で鼻水がすすれないので鼻水吸引機は便利そうです。口をつけてポンプの原理で鼻水を取る器具「ママ鼻水トッテ」も有名ですが、風邪をひいていると速攻でうつされるとママ友に聞いて必要性を理解しました。ビタントニオのおしゃれなハンドブレンダーは出しっぱなしにしておいてもきれいなのがいいですね。一般的なブレンダーやフードプロセッサーは使うたびに出したりしまったりが面倒だし、赤ちゃんが大きくなったあとも普通に使えるのでプレゼント向きと思います。

 謎のエネルギーに導かれて書きすぎてしまいました。家電の力は偉大です。ただ、これが欲しいんだけどなあと思っても市場にないものは意外とあります。紙おむつやおしりふきがなくなったとき、ボタン1つでアカチャンホンポの通販に注文できる「アカチャンホンポDash」とか、布おむつ内の湿度をセンサーで検知してスマホに通知を出してくれるIoTおむつチェッカーとか、妻の機嫌がいいかわかるウェアラブルデバイスとか。ヒトは楽しいことを思いつくフレンズだと言いますし、基板を買ってきて自分で作るのも楽しいかもしれないですね。ではまた来週。



書いた人──盛田 諒(Ryo Morita)

1983年生まれ、家事が趣味のカジメン。パパに進化しました。3月1日から4月26日まで育休中。Facebookでおたより募集中

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