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ISO819200相当の高感度にグリップ交換可能なグリップなど

個性派のデジイチ『PENTAX KP』の実力をチェック

2017年03月26日 18時00分更新

 画質面で気になるのが最高ISO819200まで設定可能な高感度画質。実際のどのようなの描写になるのか、感度別の画質を比較してみた。共通の撮影条件は『DA20~40mmF2.8-4 Limited』焦点距離35mm換算30mm相当・絞り優先オート・絞り値F5.6・ノイズリダクションオート・JPEG最高画質・三脚使用。

【作例1-1】左からISO100・ISO200・ISO400・ISO800・ISO1600

【作例1-2】左からISO3200・ISO6400・ISO12800・ISO25600・ISO51200

【作例1-3】左からISO102400・ISO204800・ISO4009600・ISO819200

 ISO1600程度まで画質劣化はほぼ皆無。ISOO3200を超え感度が上がるごとにノイズは増えていくがISO12800までは解像感が保持され、APS-Cサイズの機種ではトップクラスの高感度画質といっても過言ではない。ISO25600でやや解像感低下を感じるが十分実用範囲内。ISO51200以上は徐々に画質が劣化し、さすがに最高感度のISO819200ではノイズやカラーバランスの崩れが目立つが、それでも何が写っているのかわかる程度に描写されているのは驚かされる。

 また高感度ノイズリダクションは強弱は、各感度ごとに設定することが可能。他のメーカーではあまり見られないキメ細かい機能ではあるが、そのぶん設定値はノイズ除去重視か解像感重視で迷うこともある。そんなときはRAWで撮影しておいて、後でカメラ内RAW現像で好みのノイズリダクションを設定するといいだろう。

すべてのISO感度のノイズリダクションを、個別に設定することが可能。

【作例2】ノイズリダクション比較。ISO25600で撮影した画像を、左からノイズリダクションをオート・オフ・弱・標準・強でカメラ内RAWで現像。

 実際に高感度で撮影した夜の街のスナップ作例をいつくか紹介しよう。

【作例3】ISO6400。ノイズはほとんど目立たず高感度であることを感じさせない。『DA20~40mmF2.8-4 Limited』・焦点距離35換算60mm相当・絞り優先オート・絞り値F5・シャッタースピード1/125秒・オートホワイトバランス・ノイズリダクションオート。

【作例4】ISO12800。ノイズが乗りやすい暗部も滑らかな描写されている。『DA20~40mmF2.8-4 Limited』・焦点距離35換算60mm相当・絞り優先オート・絞り値F4・シャッタースピード1/125秒・オートホワイトバランス・ノイズリダクションオート。

【作例5】ISO25600。やや解像感が甘くなるが、それでも質感がしっかり再現されている。『DA20~40mmF2.8-4 Limited』・焦点距離35換算60mm相当・絞り優先オート・絞り値F5.6・シャッタースピード1/125秒・オートホワイトバランス・ノイズリダクションオート。

【作例6】ISO51200。極端に拡大して細部を見なければ、十分満足できる画質だ。『DA20~40mmF2.8-4 Limited』・焦点距離35換算54mm相当・絞り優先オート・絞り値F5.6・シャッタースピード1/80秒・オートホワイトバランス・ノイズリダクションオート。

【作例7】ISO102400。夜の空港、肉眼では目視できなど暗さで、これほど写るなら十分満足。『DA55~300mmF4.5-6.3 ED PLM』 絞り優先オート・絞り値F7.1・シャッタースピード1/200秒・オートホワイトバランス・ノイズリダクションオフ。

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