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海外展開や個人API開放も視野、マネーツリーが10億円以上調達

2017年03月21日 15時00分更新

 マネーツリーは3月21日、複数のベンチャーキャピタルから総額10億円以上の出資を受けたと発表した。

 リードインベスターはSBIインベストメントで、ふくおかテクノロジーパートナーズや広島ベンチャーキャピタルといった地方企業が出資している。メガバンク系のみずほキャピタルや、SMBCベンチャーキャピタル、セールスフォース・ベンチャーズも引き続き出資元として名を連ねている。

 また、英国の大手運用企業であるベイリー・ ギフォード・アンド・カンパニーも参加しており、マネーツリーは海外展開を視野に入れていると説明する。

 調達した資金はFinTech市場における事業拡充、金融インフラプラットフォーム「MT LINK」のサービス充実を含む、B2B事業拡大および組織力強化にあてる。また個人資産管理アプリ「Moneytree」などの、新機能搭載も実施していく予定とのこと。

 出資による強化のメインとなるMT LINKは、国内2600社以上の銀行口座やクレジットカード、電子マネーといった金融データをひとつのAPIにまとめ、既存のシステムと接続するプラットフォーム。API提供にとどまっているため、自社のサービスやアプリを大幅に変更することなく導入できる。また、業界最高水準のデータ更新スピードとプライバシー保護方針をうたっている。

 導入実績はみずほ銀行/三井住友銀行などのメガバンクや地方銀行、弥生などの会計ソフトウェア企業など。今後はAPIを個人にも広めていく考えを持っており、MT LINKの理解を加速するためにサイトのリニューアルも敢行した。

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