LGエレクトロニクスは、クラムシェル型のモバイルノート「LG gram(エルジー・グラム)」の新モデルを発表し、3月10日より発売する。13.3型、14型、15.6型の3モデルで、13.3と14型は日本初。15.6型は日本でも昨年9月に発売していたモデルの後継機種となる。3機種ともに日本で発売となるのは白色モデルのみで、海外では発表されているダークシルバーやタッチ対応モデルはない。
軽さの実現のため、3機種ともにボディーにはマグネシウム合金を採用して強度を得ており、厚みも15.5~16.8ミリに抑えている。液晶はIPSで、上部が8.9~9.1ミリ、左右が5.9~6.7ミリの狭額縁により床面積はワンサイズ小型化している.
軽量化と長時間駆動のためメイン基板も新設計となり、ヒートシンクは従来より2.4倍、冷却ファンは1.4倍大きなものを搭載。薄型のCore i搭載ノートで気になる熱処理にも気を配っている。
1kg以下を捨てて駆動時間にこだわった、15.6型モデルはカーボンナノチューブも採用
15.6型の前モデル(15Z960)は、2016年1月のCESで発表され、1kgを切る超軽量PCとして話題となった。新しい15.6型(15Z970)は今年のCESで公開されたもので、CPUが第7世代Coreとなりデザインはそのままで重量は前モデルの980gから1090gと110g重くなっている。
これはバッテリー容量を34.6Whから60Whへと73%増量したためで、新機種ではさらに導電材にカーボンナノチューブを採用したことによって、駆動時間は7.5時間から15時間へと倍増している(MobileMark2014値)。高速充電機能も搭載しており、20分の充電で2時間、60分の充電で7時間駆動する。
CPUはCore i7-7500Uまたはi5-7200Uを搭載し、メモリーはDDR4の8GB、ストレージは512GBまたは256GBのSATA3.0 SSDを搭載。ディスプレーはフルHD(1920×1080ドット)で光沢タイプのノンタッチ型。インターフェースはHDMI、USB 3.0のType-C端子1つとType-A端子2つ、USB 2.0のType-A端子1つ、ヘッドフォンにマイクロSDカードスロットを備える。
40WのACアダプターは専用端子に接続するが、Type-C端子からも電源の供給が可能。Type-C端子に接続する有線LAN変換コネクターが同梱される。予想価格はCore i7+512GB SSDで22万円、Core i5+256GB SSDで18万円。
13.3型と14型は奥行きが同寸でキーボードとインターフェイスも同じ兄弟モデル
日本で新たに発売となる13.3型(13Z970)と14型(14Z970)も狭額縁のスリム型で、奥行きはともに211.8mmで同じ。横幅が305.9mmと323.4mmと、14型のほうが17.5ミリ横幅が大きいことになる。重さは840gと970gで駆動時間は10時間と17時間。14型のほうが重いぶんスタミナはある。
CPUは13.3型がCore i3-7100で14型がCore i5-7200U、メモリーは4GBと8GB、ストレージが180GBと256GBという違いがある。ディスプレーはともにIPSのフルHD(1920×1080ドット)で、この2機種についてはFn+F9を押すことによって、画面の輝度が上がるデイライトモードを備える。予想価格は13.3型が12万円で14型が17万円だ。
発表会ファーストインプレッション「軽さは善」なのであ~る
●編集長みやの @E_Minazou
15.6型のノートPCは、4K液晶やGPUを搭載したプレミアムモデルが多く、アルミボディーで2kg以上の重さがある。LGのgram 15は持ち歩くための15型をつきつめたもので、「モバイルノートが欲しいけれど13.~14型では画面が小さくて作業しにくいな~」というアナタにピタリのモデル。実際、手にすると、えっ、コレで15型なの?と驚く軽さなのだ。
今回はバッテリーの容量を増やして、1kgを越えてしまったが、駆動時間を担保するマジメな進化はスジが通っていて好感が持てる。英語配列派のオレ的には、キーボードはこのままでOK。ただ、この白色は汚れそうなので、米国で出している「ダークシルバー」を日本でも出してほしいのと、テンキーなしの広々キーボードモデルもあると超ウレシイです~~。あとはこのボディーに4KのOLEDとGeForceを積んで2キロを切るプレミアムモデルも、作ってみてほしいのだった。
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