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最新のIoT技術と通信技術を駆使して農業生産性を支援

長崎県南島原市、LPWA通信による農業IoT活用への検証実験

2017年02月27日 20時27分更新

 ハタプロは2月27日、NTTドコモと農業IoTサービス「みどりクラウド」を実施するセラクおよび長崎県南島原市と共同で、農地におけるLPWA通信の実証実験を実施したことを発表した。

 長崎県南島原市は「世界ジオパーク」に登録をされており、ジャガイモの生産や棚田による稲作などを行なっている。しかし、過去の火山活動による起伏のために高低差のある土地が多く、大規模な農業は困難で多くの生産者は点在する小規模な圃場で生産している。こうした環境下において、見回りなどの業務の効率化のためにITやIoTを用いることが求められてきた。

 同実験では39Meisterが開発したLPWA送信装置およびゲートウェイ装置を用いて、セラクが同市加津佐地区に開設している拠点「南島原農業IT研究所」と、同市内にあるながさき南部生産組合の事務所からその周辺にある農業IoTサービスの「みどりクラウド」利用者の圃場の間において、LPWA装置による通信の実用性について検証を実施した。

 今回の実験により、農村地域のLPWA通信実用性について確認でき、今後みどりクラウド専用センサーデバイス「みどりボックス」をLPWA通信に対応させることによりLPWA通信を農業分野に活用できることを実証できたという。

 今回の実験に参加した三者は今後、同市内の農家を広くカバーするLPWA通信網を構築して、圃場環境モニタリングとデータ収集とその利活用を推進するインフラ環境を整備して、南島原地域の農業生産性向上を最新のIoT技術と通信技術を駆使して支援することを予定している。

実験概要

実施場所:長崎県南島原市

実験1
ゲートウェイ設置:セラク南島原農業IT研究所(旧山口小学校)
センサー設置:栗原雄一郎さん(KAWAKIYA)イチゴ栽培圃場

実験2
ゲートウェイ設置:ながさき南部生産組合
センサー設置:近藤裕子さん(ながさき南部生産組合)トマト栽培圃場




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