週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

実写サンプルで見る、個性派ミラーレスの実力

APS-H版のFoveonX3搭載、 sd Quattro Hのすごい解像感

2017年02月03日 13時00分更新

APS-CからAPS-Hへのサイズアップに伴い画素数も向上

 独自の3層構造で優れた解像感が得られる“FoveonX3センサー”。これを搭載したミラーレス機が『sd Quattro』だ。その上位モデルとして登場したのが『sd Quattro H』である。撮像素子サイズがAPS-C(23.4×15.5mm) からAPS-H(26.7×17.9mm)に大型化されたのが最大の特徴だ。

500

『sd Quattro H』(写真左)と『sd Quattro』(写真右)の撮像素子。見比べるとサイズが大きいのがわかる。

 有効画素は約38.6万画素(実際に記録されるサイズは6192×4128ドット)。『sd Quattro』が約29.5万画素(5424×3616ドット)なので、撮像素子のサイズアップに比例して画素数もアップしている。

『sd Quattro H』と『sd Quattro』に『35mm F1.4 DG HSM 』を装着して撮り比べ。当然撮像素子サイズが大きい『sd Quattro H』(写真左)のほうが画角が広い。

上の写真の一部(約400×600ドット)を等倍で切り出して比較。『sd Quattro H』(写真左)と『sd Quattro』(写真右)、どちらも細部までクッキリとしたキレのある解像感だ。

訂正とお詫び:出力画素数の記載を修正しました。(2017年2月4日)

 交換レンズのSAマウントにはAPS-C用の『DC』レンズと、フルサイズをカバーする『DG』レンズがラインナップされている。撮像素子が大きくなった『sd Quattro H』では『DG』レンズが推奨されるが、『sd Quattro』と同じAPS-Cサイズにクロップする機能が搭載されているので、『DC』レンズでも問題なく使用できる。

“DCクロップモード”は『DC』レンズ装着時に自動で切り替わる“AUTO”にくわえ、オンオフを手動で設定することも可能。

 ちなみにクロップをしないで『DC』レンズで撮影した場合でも、レンズによっては特に周辺がケラれることもなく使用できる。

『sd Quattro H』に『30mm F1.4 DC HSM 』を装着し、クロップのオン(写真左)とオフ(写真右)で撮ってみた。クロップオフでも多少周辺の像に乱れはあるが、それほど気にならないレベル。

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります