セイコーエプソンは2月2日、高速印刷が可能なA3インクジェット複合機/プリンター「LX-10000F」「LX-7000F」シリーズを5月に発売すると発表した。
税別標準価格はLX-10000Fが260万円、LX-7000Fが210万円(いずれもファクス搭載モデル)。
新開発の「PrecisionCore ラインヘッド」により、LX-10000Fが毎分100枚、LX-7000Fが毎分75枚(どちらもA4ヨコ 片面)という高速印刷を実現。両面印刷においてもこのスピードは維持できる。
PrecisionCore ラインヘッドはA3ノビ同等の幅(337mm)と同じ長さのヘッドで、広い範囲を一度に印刷可能。また、ノズルの列を長くし、間隔も狭くすることで600×1200dpiという高解像度を実現している。
本機はインクジェットプリンターということで、発熱が少なく低消費電力であることも特徴。レーザープリンターで毎分50枚の高速印刷をした場合は1500W程度の電力がかかるのに対して、新機種では320W程度で印刷できるという。
さらに、印刷構造がシンプルなため、定期交換が必要な保守部品が少なく、手間もかからないとしている。
また、同社は同時にA3複合機「PX-M7070FX」「PX-S7070X」も発表。3月上旬から発売する。従来モデルから両面スキャンのスピード向上や操作画面インターフェースの改善、内部構造の変更によるメンテナンス性の向上などが図られている。
エプソン販売 代表取締役社長の佐伯直幸氏によれば、同社のビジネス向け複合機事業(エプソンのスマートチャージ)は開始から2年半が経つが、コストダウンという観点では大いに貢献しているという。
その反面、これまでスピードに対する要求には応えられていなかったとし、今回のLX-10000F/LX-7000Fの投入により「オフィスのセンター(中核)に入っていける」と自信を見せた。
今後の目標については、学校や印刷業などの軽印刷市場で40%、高速、低速複合機市場でそれぞれ5%のシェアを目指すという。
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