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売上げ上位の人気の秘密は?未知の惑星サバイバル「ASTRONEER」:Steam

2017年02月01日 12時00分更新

 宇宙は広いな大きいな、と何時になったら個人で宇宙に行ける時代が来るのかはさっぱりわかりません。ただ、個人向けに行けるサービスは一億円ぐらいの予算で行けるようになるとの概算が濃厚なようなので2050年までには一度は行ってみたいものです。

 しかし、個人でそんな一億円も払えるほどブルジョワな訳もなく……そんなお金も無い小市民はせめてゲームでは夢を見てみませんか。

発射、即、眼前に広がる新世界。

 さて、第44回となる今回はそんな宇宙へ旅立つゲーム「ASTRONEER」だ。広大な惑星を探索、建築、研究などを行なう、いわゆる「Minecraft」に代表される建築要素をもった『サバイバルゲーム』と言うのが身も蓋もないが説明には手っ取り早いだろう。なお、今回紹介する作品は開発中段階のため、今後の開発状況では記事中の説明も大きく変わる可能性がある事をご了承下さい。

 ゲームを起動すると自身の分身となるプレイヤーの選択になる。どれを選んでも大きな違いはないので宇宙服のデザインや体系などで好きに決めれば良い。

  真ん中の打ち上げを押すとそのままゲームが始まるのだが、そのままシームレスに文字通り打ち上げられてポトンと落とされる。

打ち上げ直後は右クリックをドラッグすることででカメラを動かすことができる。広大な宇宙を眺めながらワクワクしよう

無事降り立てば、見える範囲全てが自分の土地だ。降り立ったポッドに乗り込めばセーブもできる

不自由だが自由な惑星探索

 本作品はサバイバルジャンルの中でも珍しい三人称視点のカメラビューとなっており、キーボードのWASDで移動、シフトキーを押しながらだとダッシュという、スタンダードな操作方法となっている(ゲーム開始後のオプションで変更可能)。

 見た目こそカラフルで生命に溢れているように見えるが、紛れもなくここは、真空空間だ。重力こそあるものの酸素は自分の降り立ったポッドの周りでしか最初は供給出来ない。ただし、酸素は謎のテクノロジーで無限に供給されているので一安心だ。

供給されている酸素が無くなると窒息死する。画面上でポッドの位置は常に把握できるが、この距離で既に戻るのがやや困難なレベルとなる

「それだと何もできないのではないか?」と聞こえてきそうだが安心してほしい。開拓者である君は万能掘削機と類い稀なる工作能力をもっている。この万能掘削機を使い、資源を集め、施設を建築しながら未知の星を開拓していくのだ。

 掘削機は電池が続く限り、際限無く地面を掘り返したり隆起したりできる。Eキーを押すことで取り出し、左クリックを押下すれば延々と掘り進められる。ALTキーを押しながらであれば地面を押し上げることもできる万能具合だ。

 最初はこの樹脂と、混合物という素材を集めることになる。どちらもポッドの拡張や施設の建造に欠かせないものであり、常に集めることになる。ただし、掘削機で掘ることで自動で回収できるため、回収は容易だ。

 ポッドから伸びるケーブルを樹脂を使って伸ばすことで台座ができ、樹脂をふたつさらにつぎ込めば作業台ができる。作業台では施設を建造できるが、最初は後の説明でも出てくるが、研究施設をつくるのがいちばん良いだろう。

 さて、このケーブルを伸ばすことで施設をつくる土台ができることは説明した通りなのだが、活動範囲が広がっていくメリットもある。ケーブルが続く限り酸素も電気も補充できるため、どんどん広げていくと良いのだが、反面、樹脂を凄い勢いで消費してしまう。

 無論、樹脂だけで伸ばすのは何も間違ってはいないのだが、作業台をつくる場所も減るし、何より樹脂の供給が追い付かない。そこで混合物から作成できる“テザー”の出番だ。テザーは前述の様な生産施設を必要とせず、リュック内から作成出来る。ポッドから設置していくことでテザーの周囲から酸素と電気(太陽が出ている間のみ)の供給を行なえるため、活動範囲を広げることができる。リュックはQキーを押すことで、どこでも開くことができる。

 混合物ひとつで12本1セットを作成可能となっており、再設置も可能。だが、いちばんのメリットはその個数と距離にある。画面写真の様に非常に長い距離を取ることができる。

 このテザーと施設を用いて探索範囲を広げることで様々な資源を回収する事ができるが、回収できるものの中には未知(アーティファクト)も含まれており、アーティファクトを前述の研究施設まで持ち帰ることでランダムで新たな施設や、希少資源を獲得できる。

アーティファクトは地中や、廃墟の中などに転がっている。掘削機を持っていない状態で左クリックすれば持ち運ぶことができる

 しかし、一個づつしか持ち帰れないのは不便だ。と、言うことで乗り物も作成可能だ。造車装置を建造すれば乗り物を作成できる。ただ、乗り物は活動に必要な電源を自身で供給することができないためポッドや施設から延びるケーブルを繋ぐことでしか充電できない。そのため、リュック内で作成できる蓄電池や発電機等で補強してやる必要がある。ただ、“プリンター”を施設として作成している場合は更に大型のソーラーパネルなどを作成できるので、好みで好きなように組み上げるといいだろう。

乗り物をつくってしまえば物資も数多く運搬できるようになるため輸送時間も短縮できる

ただし開拓には危険が付きもの

 しかし、探索には危険も伴う。真空状態ではあるが嵐も時たま訪れるのである。画面写真の様に視界が暗くなり、デブリ――いわゆる宇宙ゴミが飛んでくるのである。

 このデブリに当たるとダメージを負う。ライフゲージに相当するものがないので分かりづらいのだが、ある一定のダメージを負うと死んでしまうのだ。ただし、死ぬと言ってもその場で手持ちの資源を落とすだけで、ツールは消失しないため死亡リスクはそこまで高くない。嵐をしのぐには、降り立ったポッドに入るか、今いる地面を掘って風よけをつくるのも手だ。

落下ダメージもあるため、高い所から下に降りる場合は注意したい

 災害は嵐だけではない。原生植物(?)による毒性の霧を、ある一定回数受けると死んでしまう。落ち着いて根っこを掘ることで無力化できる。

根元にはアーティファクトが埋まっているので、余裕があるなら積極的に刈っていきたい

今後の更なる進化に期待

 現状では紹介した要素を含め、差しあたってのゲーム中の目標もない。そのため、延々とただ惑星を探索、開拓をするしかやることがなく、執筆段階ではほかのサバイバルゲームと比べると建築要素がまだまだ実装されていないため今後に期待したいところである。

 一応、「未知の惑星を開拓して一攫千金を狙う!」と言う設定も説明文を読む限りでは存在するようなので、今後のアップデートでは金銭関係の何かも追加されるかもしれない。

 だが、現状の状態でもコンセプトとして提示されている部分だけでも相当遊べるので、早期アクセスであることを理解して購入するのが良いだろう。今回の記事では触れていないが、マルチプレイにも対応しているためフレンドといっしょに惑星の開拓も可能だ。ゲーム内でSteamオーバーレイ(シフトとTabキーを同時押し)から招待できる。

ASTRONEERの推奨動作環境は?

 最低要求ではDirectX11以上に対応したビデオメモリー1GB以上のグラフィックボードとなっており、スペックだけなら推奨でもGeForce GTX760以上の性能があるなら問題はないと思われる。ただ、本作品はCPUとメインメモリーへの依存が高く、推奨でCore i5以上、メインメモリーに至っては8GB以上となっている。プレイ中にタスクマネージャーで確認すると、平均して常に1.5GB以上のメモリーを消費していたため、マルチタスクで遊ぶ際には特に注意したい。

『ASTRONEER』
●System Era Softworks
●1980円(2016年12月16日リリース) ※価格は記事掲載時点のものです
対応OS Windows 7以上
ジャンル EarlyAccess 宇宙 オープンワールド 探索 サバイバル
Copyright © 2016 System Era Softworks

■著者:rate-dat
・Steamのプロフィールページ:Steam コミュニティ :: ratedat
・Twitter:@rate_dat

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