学生向けのフリースペース「PRECIOUS東大前・本郷店」のオープン記念イベント
井上 広法氏がマインドフルネスを解説、実践してJINS MEMEで集中力を計測
2016年12月1日、東京大学赤門の目の前に学生向けフリースペース「PRECIOUS東大前・本郷店」がオープンした。学生であれば、会員登録をすれば無料でWi-Fiや電源、プロジェクター、無料ドリンク(1ドリンク)が利用可能で、勉強やゼミ、サークルの打ち合わせなどに活用できる。
PRECIOUS東大前・本郷店のオープン記念として、1月11日に一般財団法人 エン人材教育財団主催のイベント「最新テクノロジー&日本版マインドフルネスの融合による、体験型:集中力マネジメントイベント!」が開催された。
マインドフルネスで集中力はアップする?
メガネ型ウェアラブル端末「JINS MEME」を使って計測
イベントでは、テレビ番組「お坊さんバラエティ ぶっちゃけ寺」などで活躍している井上 広法氏が登壇し、マインドフルネスの定義や実践方法を参加者に解説。マインドフルネスの実践前と実践後にジェイアイエヌが販売するメガネ型のウェアラブルデバイス「JINS MEME」を使用して、実際に集中力がアップしたかを計測した。
JINS MEMEは、3点式目電位センサー・加速度センサー、ジャイロセンサーにより、まばたきと視線移動、体軸変化などを捕捉し、集中・活力、落ち着きなどの状態を計測できる。アプリと連動することで、集中力を計測して可視化が可能で、イベント参加者はパズルを使用して集中力を計測した。
雑念に気づき、ジャッジせずに戻すの繰り返し
マインドフルネス瞑想を解説
計測後、井上氏がマインドフルネスについて解説した。マインドフルネスは、仏教の禅をルーツとし、集中力とリラックスした状態を同時に向上できる瞑想法。グーグルの「サーチ・インサイド・ユアセルフ」など大手企業が取り入れたことで、注目されている。
井上氏はマインドフルネス瞑想による集中力アップの仕組みについて「集中しようとしても、絶対に雑念(感情や思考)は出てきてしまいます。マインドフルネス瞑想は、その雑念に気づき、ジャッジせずに集中に戻すという作業の繰り返しです。マインドフルネス瞑想を始めて雑念の多さに驚く人もいるのですが、それは今まで意識していなかった雑念に気づけたということなので、自分を責めないということも大切です」と説明した。
マインドフルネス瞑想の実践方法は、姿勢を調える、呼吸を調える、こころを調えるという3段階に分かれている。まず、リラックスするために姿勢を調えて体の感覚に注意を向け、目は半眼にして2mほど前をぼんやりと見る。次に深い呼吸を数回行ない、その後は呼吸をコントロールしようとせず自然な呼吸を続ける。呼吸は口ではなく鼻でするのもポイントだ。そして、鼻に空気が出たり入ったりする感覚に集中することで、自分の呼吸に意識を向ける。そしてもし感情や思考などの雑念に気づいたら、ジャッジせずに自分の呼吸へと意識を戻す。これにより、リラックスした状態でかつ集中力も上がった状態になるのだという。
マインドフルネス瞑想は、毎日続けることが大切。また、朝にこれをしなくては、あれをしなくては……と考える人や、夜に今日こんなことがあった、あんなことがあった……と考える人など、雑念が多いときが人によって違うので、自分にあった時間帯にマインドフルネス瞑想を実践するのがオススメとのことだ。
マインドフルネス瞑想実践後、果たして集中力は?
イベント参加者は井上氏の説明のもと、マインドフルネス瞑想を実践し、再度パズルに挑戦した。JINS MEMEで計測した結果を集計してみると、ほとんどの人が集中力がアップしていることがわかった。
普段仕事や勉強をするときにうまく集中できないなという人は、マインドフルネス瞑想を試してみてはいかがだろうか。また、PRECIOUS東大前・本郷店では、今後も学生向けのイベントを実施していく予定とのことなので、興味がある人は足を運んでみてほしい。
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