【違い1】ARとVRのわかりやすい違いは、外界の情報に対するアプローチ
似て非なるものがARとVR。これにさらにMR(Mixed Reality=複合現実)という概念もあり、マイクロソフトが「HoloLens」という製品を発表している。ARはMRの一種ともいわれ、MRの場合は現実世界にCGなどで存在しないものを表示し、さらにそのCGで作られたモノを手に持って動かすといった具合に現実とCGを相互に関連付けられる。
例えば一般的なスマートフォンで地図アプリを利用する場合、「次の道を曲がる、その先の建物に入る」といった指示は、画面を見なければ分からない。これがARの場合、装着したメガネに矢印が表示され、周りの景色を見ながら簡単に目的地にたどり着ける。
VRの場合、自宅でHMDを装着して目的地までのルートの映像を見て、実際に歩いたときにどういった景色か確認するという使い方ができる。Googleストリートビューの世界に入り込むと考えると分かりやすいかもしれない。
仮想の世界に入り込んでゲームを行なうというような没入型のゲームなどでは、VRの方が適している。「未開のジャングルでモンスターと戦う」といった現実にはありえない状況に入り込んで没頭できるのは、現実を遮断できるVRならではの使い方だ。
PlayStation VR用PR動画。仮想の世界に入り込んでゲームを行なう、というような没入型のゲームなどでは、VRの方が適している |
ARだったら、「実際に渋谷のハチ公前に行くとアイテムが手に入る」といったような位置ゲームなどが向いている。現実とリンクして、世界を広げるのがARの特徴だ。
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