中国製VRHMDの波はすぐそこまで来ている!
Androidをベースにした独自OSを備えた、中国Idealens Technology Co., Ltd.のスタンドアロン型VRヘッドマウントディスプレー(HMD)「IDEALENS K2」の国内販売を手掛けるクリーク・アンド・リバー社のブースも盛況だった。同社によると、現在ビジネス用途での問い合わせがかなり来ているとのこと。最近はアーティストやアイドルのライブに、VR動画の視聴コーナーが設置されることなどがあるが、そうした際に高性能PCとVRHMDを何台もそろえるのは大変だ。しかし、スタンドアロン型だとそうした手間などがないため、引きがあるようだ。アミューズメント施設の問い合わせも増えてきているという。今後、VRコンテンツを常設する施設も増えてくると予想されているので、目にする機会も多くなりそうだ。
今年9月に国内でも発表会を行ない、近日国内発表を行なうと言われていたが、まずはBtoB利用で販路を広げ、来年4月くらいから本格的にコンシューマー向けの販売を目標としているようだ。数多くのコンテンツメーカーと話しは進めているようなので、国内販売の折にはいくつかの独自アプリ、ゲームが遊べるものと期待したい。
一方、同じく中国企業のBeijing Pico Technologyはコントローラー側にCPUを備えたVRHMD「Pico Neo」を出展。今年5月に行なわれたJapan VR Summit 1にも出展されていたが、今回はコントローラーを接続しているケーブルをPCに接続し、PC側のCPUやGPUを使ったデモを行なっていた。映像はポリゴン・ピクチュアズと講談社が進めるアイドルプロジェクト「Hop Step Sing!」の「キセキ的Shining!」。描画処理などはPC側のものを使っているが、OSはAndroidを使っており、アプリもスマホ用のモノをPC側にミラーリングして表示しているとのこと。
©講談社
このほか、PCに接続してPC側でSteamVRを起動し、HTC Viveなどの対応VRゲームをプレイすることも可能とするのこと。中国ではすでに本体は発売されており、HTC Viveのような使い方を行なうためのモーションコントローラーとヘッドトラッキング用のカメラは、今後発売されるとのこと。日本での販売は間違いなく行なうとのことだが、もうしばらくかかりそうだ。
そのほか、ハードとソフト両面で企業に提供を行なっているサンダーソフトジャパンが、360度4K対応のスタンドアロン型VRHMDを展示。「神獄のヴァルハラゲート」で知られるグラニが、企業サイトをVR化したデモを展示するなど、ハードウェア、ソフトウェア問わず、多くのVRコンテンツが出展されていた。今年はVR元年と呼ばれ、数多くのVRハードとコンテンツが販売されたが、今後さらにハードウェア、コンテンツともに増えるものと期待できそうだ。
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