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G-Tuneを使ったVR格闘ゲームで下剋上バトル勃発!?

国内外の最新VRが集まった「Japan VR Summit 2」展示ブースをレビュー

2016年11月17日 13時00分更新

中国製VRHMDの波はすぐそこまで来ている!

 Androidをベースにした独自OSを備えた、中国Idealens Technology Co., Ltd.のスタンドアロン型VRヘッドマウントディスプレー(HMD)「IDEALENS K2」の国内販売を手掛けるクリーク・アンド・リバー社のブースも盛況だった。同社によると、現在ビジネス用途での問い合わせがかなり来ているとのこと。最近はアーティストやアイドルのライブに、VR動画の視聴コーナーが設置されることなどがあるが、そうした際に高性能PCとVRHMDを何台もそろえるのは大変だ。しかし、スタンドアロン型だとそうした手間などがないため、引きがあるようだ。アミューズメント施設の問い合わせも増えてきているという。今後、VRコンテンツを常設する施設も増えてくると予想されているので、目にする機会も多くなりそうだ。

クリーク・アンド・リバー社のブース

IDEALENS K2は2560×1440ドットの高解像度を誇るOS搭載型のVRHMD。PCやスマホを使わずにケーブルレスで使用でき、頭を上下に挟み込む機構でとてもラクに着脱できる。装着すると1~2秒でなんの操作もなく起動し、ピントが合うのも魅力的

 今年9月に国内でも発表会を行ない、近日国内発表を行なうと言われていたが、まずはBtoB利用で販路を広げ、来年4月くらいから本格的にコンシューマー向けの販売を目標としているようだ。数多くのコンテンツメーカーと話しは進めているようなので、国内販売の折にはいくつかの独自アプリ、ゲームが遊べるものと期待したい。

 一方、同じく中国企業のBeijing Pico Technologyはコントローラー側にCPUを備えたVRHMD「Pico Neo」を出展。今年5月に行なわれたJapan VR Summit 1にも出展されていたが、今回はコントローラーを接続しているケーブルをPCに接続し、PC側のCPUやGPUを使ったデモを行なっていた。映像はポリゴン・ピクチュアズと講談社が進めるアイドルプロジェクト「Hop Step Sing!」の「キセキ的Shining!」。描画処理などはPC側のものを使っているが、OSはAndroidを使っており、アプリもスマホ用のモノをPC側にミラーリングして表示しているとのこと。

Pico Neoはケーブル1本でPCと接続し、PC用VRHMDにもなる。PC用のVRコンテンツを快適にプレイするには、HTC Viveと同じくVR Ready相当のPCスペックが必要になる

 このほか、PCに接続してPC側でSteamVRを起動し、HTC Viveなどの対応VRゲームをプレイすることも可能とするのこと。中国ではすでに本体は発売されており、HTC Viveのような使い方を行なうためのモーションコントローラーとヘッドトラッキング用のカメラは、今後発売されるとのこと。日本での販売は間違いなく行なうとのことだが、もうしばらくかかりそうだ。

橙色の製品が「Pico Neo」、右にある白い製品はスマホを入れるタイプで日本での販売も行なわれている「Pico 1」

 そのほか、ハードとソフト両面で企業に提供を行なっているサンダーソフトジャパンが、360度4K対応のスタンドアロン型VRHMDを展示。「神獄のヴァルハラゲート」で知られるグラニが、企業サイトをVR化したデモを展示するなど、ハードウェア、ソフトウェア問わず、多くのVRコンテンツが出展されていた。今年はVR元年と呼ばれ、数多くのVRハードとコンテンツが販売されたが、今後さらにハードウェア、コンテンツともに増えるものと期待できそうだ。

サンダーソフトジャパンは自社のリファレンスVRHMDと、同社のボードが採用されたVRHMDを出展

グラニは同社のオフィスをVR化した体験デモを行なった。同社はスマホゲームの開発で知られるが、今後はVRコンテンツの開発・提供も検討されているようだ

スクウェア・エニックスとグリーは東京ゲームショウでも話題となった「乖離性ミリオンアーサー VR」を出展。VRでの高精細カードバトルは、通常のディスプレーで楽しむのとは一風変わったおもしろさがある

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