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風景、逆光、食事、暗所などのシチュエーション別に検証

Xperia XZでは暗所や飯テロ写真が大幅改善!? Z5とカメラ性能を比較してみた

2016年11月16日 12時00分更新

イルミネーションや夜景は好みによって意見が分かれそう

 次に夜景だ。下はイルミネーションを撮影したものだが。Xperia XZではイルミネーションはやや飛び気味ながら、イルミネーションに照らされる床や奥の建物、樹木などもかなりはっきり写っている。

 対するXperia Z5は、イルミネーションに露出が合わせられ、イルミネーションがかなりクッキリ写っているものの、奥の建物や樹木は暗くほぼ確認できない。

 Xperia XZのほうが幻想的で筆者の個人的な好みはこちらの方が上だが、イルミネーションをしっかり撮影したいという意味ではXperia Z5のほうがいいという人もいそうだ。この写真に関しては、人によってどちらがいいか意見が分かれそうだ。

Xperia XZで撮影。床や奥の建物はしっかり再現されているが、イルミネーションはやや飛び気味。幻想的な雰囲気は醸し出されている

Xperia Z5で撮影。イルミネーションの明るい部分に露出が合い、床や奥の建物は見えにくい。イルミネーション自体をしっかり撮影したいならこちらがいいという意見もありそうだ

 下は、草津温泉の湯畑から温泉街に向かって撮影したもの。こちらも、Xperia XZのほうが全体的に明るく、色合いも見た目に近い写真になっているのに対し、Xperia Z5は全体的に暗く、奥の旅館などオレンジ色の明かりに引っ張られているような色合いとなっている。ただ、どちらも味がある仕上がりで、こちらも好みが分かれるだろう。

Xperia XZで撮影。全体的に明るく、また見た目に近い色合いが再現されている

Xperia Z5で撮影。全体的にやや暗く、奥の建物などもオレンジ色の明かりに引っ張られているような色合いだが、これはこれで幻想的な雰囲気

暗闇での撮影はXperia XZが圧倒

 最後に、暗闇に近い状態での撮影。Xperia XZにはレーザーAFセンサーが搭載され、暗い場面でも瞬時にピントが合うというが、確かに暗闇に近い状態でも被写体に素早くピントが合った。

 また、さすがにノイズはかなり多くはなるが、かなりの暗闇でもしっかり被写体が確認できるほどに撮影できる。それに対しXperia Z5では、ピントがふらふらして合わないのはもちろん、写真もほぼ暗闇で被写体はほとんど認識できない。暗所撮影性能に関しては、Xperia XZが圧倒と言える。

Xperia XZで撮影。室内の照明を切って撮影したものだが、ノイズが多くのっぺりとした写真になってはいるが、猫にきちんとピントが合い、色合いもしっかりと再現されている

Xperia Z5で撮影。ほとんど何が写っているのかがわからない。また、撮影時にはピントが合わずふらふらした後にシャッターが切れたので、おそらくピントもあっていないものと思われる

 今回いくつかの条件で撮影してみて、Xperia XZはRGBC-IRセンサーとレーザーAFセンサーの搭載によって、カメラ画質は十分に進化していることを確認できた。

 静止画撮影では手ブレ補正機能が有効とならず、暗い場面でぶれやすかったり、逆光時の撮影で盛大にゴーストが発生するなど、少々気になる場面もあったが、プレミアムおまかせオートでもかなり満足できる写真が撮影できるだろう。

 そのほか、Xperia XZではマニュアル撮影機能が強化されるなど、こだわりの撮影も可能となっている。そういう意味で、Xperia XZのカメラ機能は、大きく進化したと言ってよさそうだ。

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