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従業員の心理的傾向などを分析できる「ミツカリ」を体験してみた

2016年11月09日 06時30分更新

社員にもテストを受けてもらい実際に分析してみる

 筆者の会社の社員7名にも、お願いして適性テストを受けてもらった。名前はすべてランダム生成したものに置き換えているが、テストは実際に行なった結果だ。

 登録ユーザーは名前だけでなく役職やタグなどを登録することもできる。複数のタグを付けられるので、「広報」でくくったり「部長」で横串検索をしたりできる。

 タグもしくはユーザーをクリックすると、右側に分析結果が表示される。さらにもう1項目クリックすると、比較表示される。3つ以上は表示されないので、基本的には2つを比較することになる。

 まずは共同経営者と自分を選択してみると、「マッチングスコア」が上部に表示される。スコアはC-からA+までの9段階。結果は、「A-」と9段階中上から3つめとなった。

 「仕事内容重視」「個人主義」「変動的」といったステータスが同じ傾向だった。人を信じやすいか納得重視かを表す「同調的・懐疑的」や、欲求に関する「快楽主義・禁欲主義」などは逆の傾向にあったのだが、総合的に似たような傾向にあるという判別だ。これは体感的にも同感で、一部違う印象を受ける部分も受け止められる信頼性がある。

 さらに全社員同士を片っ端から組み合わせてみたら、もう本当にその通りで笑ってしまうほど。端から見ていて合うな、と思う組み合わせのマッチングスコアは高く、合わないなと思う組み合わせは「C」になっていたのだ。また、頭がいいなと感じていた人の思考性スコアは高かったし、価値観についてもほぼ納得。それぞれの社員の価値観を言語化して把握できるのは、ものすごく価値のあることだと実感した。ただ、感受性スコアに関しては、これまで感じていた評価とは異なる結果が出たので面白かった。別に、筆者の感受性スコアが3だったから言うわけではないが(笑)。

ユーザーごとに部署や役職などのタグを付けることができる

社員を登録してテストに回答してもらった

「分析・マッチ結果」を開き、分析する

応募者も利用可能! 面接前にぜひ受けてもらいたい

 試用期間中は「応募者」を登録する機能が利用できない。とは言え、社員のように登録してしまえばいいし、「設定」から「公開登録ページ」を作成することもできる。公開登録ページでは、自分で名前とメールアドレスを登録するので、誰でも利用できる。

「公開登録ページ」を発行して、応募者にメールできる

アドレスと名前を自分で登録し、テストに回答してもらう

 プランは企業規模に合わせて、Small/Medium/Large/Extraの4種類が用意されている。筆者の会社は「社員上限20人/年間応募者上限」のSmallでOK。価格は12万円(税別)/年の年一括払いとなる。

 今回は、筆者の会社の結果を表示しながら、表社長にインタビューしたのだが、そこでいろいろな分析や対応などを教えてもらいとても参考になった。その分析手法こそユーザーの知りたいところでは? と尋ねると、現在準備中とのこと。近いうちに、分析結果をもとにどうすればいいのかがわかるようになるようだ。

価格は12万円(税別)/年から

 「ミツカリ」のことを知らないと、「え、心理テストに月1万円?」と感じる経営者もいるだろうが、使ってみて納得した。採用の面接を頻繁に行なっている会社なら、速攻で元が取れるだろう。そうでなくても、ある程度人数がいるなら、組織運用のために文化の把握や個人の傾向を把握するのには価値がある。まずは、試用版でテストしてみることをオススメする。

 今後は、分析の精度を上げたり、コンシューマー向けサービスも用意する予定とのこと。将来は集積されたデータを元に、会社に適した人材紹介ビジネスなども検討しているようだ。会社経営者の認知度が高まれば、ブレイクする可能性大の「ミツカリ」。今後も注目していきたいスタートアップだ。

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