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10月27日25時から放送スタート

Touch ID搭載の13インチMacBook Proの登場は確実か?ニコ生で徹底解説!

2016年10月27日 18時00分更新

 みなさん、こんにちは。ASCII(週刊アスキー+ASCII.jp)編集部の吉田ヒロでございます。さて、いよいよ本日27日深夜26時(28日2時)にAppleのスペシャルイベントが開催されます(関連記事)。今回のイベントの招待状には「hello, again」と書かれています。初代Macのときの「hello」、初代iMacが登場したときの「hello(again)」を意識したメッセージかと思われますが、今回の目玉はおそらくMacBookシリーズです。

10月27日26時(現地時間10月27日午前10時)にAppleのスペシャルイベントが開催されます

 初代Macは本格的なGUIを備える一体型パソコンの元祖として、初代iMacはSCSIやフロッピーディスクなどのレガシーデバイスを切り捨てUSBなどを採用した新世代の一体型パソコンとして歴史に名を刻んでいます。今回登場すると考えられるMacBookシリーズもそれに準ずるインパクトの強いモデルになると思われます。

本格的なGUIを備えた一体型パソコンとして歴史に名を刻んだ初代Mac

 すでにmacOS Sierraのリソースファイルの中に、新しいMacBook Proと思われる画像が混入しているなど、発売前からそのディティールが明らかになりつつありますが、Macユーザーにとっては待ちに待った新モデルになるのは間違いないでしょう。

現行のMacBook Proシリーズは第5世代のCore iプロセッサーを搭載しています。古い!

 さて気になる、混入している画像ですが、起動ディスクの「システム」→「ライブラリ」を開いて「Apple Pay」というキーワードで検索すると「ApplePaySplash_GEO.tiff」「ApplePaySplashSA_GEO.tiff」「ApplePaySplashSA.tiff」の3ファイルを抽出できます。

すぐに見つかる新MacBook Proと思われる画像。最近のAppleは新製品情報の漏洩について脇が甘くなった気がしますね

 「ApplePaySplash_GEO.tiff」の画像を見ると、本来はファンクションキーがある部分が謎の黒いバーに変わっているのがわかります。また、キーボードの形状をみると、キーストロークが浅い12インチMacBookのようなキーになっていることもわかります。キー同士の隙間も従来に比べると狭くなっており、そのぶんキーサイズが大きくなっています。さらに、キーボード脇にはスピーカーグリルが見えますが、幅の狭さと液晶ディスプレーの周囲が黒い縁取りであることを考えると、この画像は13インチのMacBook Proであると推測できます。ちなみに15インチモデルでは、キーボード脇のスペースはこの3倍ほどです。

13インチのMacBook Proと考えられる画像。謎の黒いバーに注目

 続いて、「ApplePaySplashSA_GEO.tiff」の画像を見ると、「ApplePaySplash_GEO.tiff」と同様にファンクションキー部分が黒いバーになっています。そして、MacBook Proのロゴがはっきり見えます。間違いなく新MacBook Proの画像でしょう。

MacBook Proの印字が確認できます

 極めつけが「ApplePaySplashSA.tiff」の画像。なんと謎の黒いバーの上に指を置いてApple Payの決済をしています。謎の黒いバーにはApple Payでの決済金額も表示されているので、この部分はディスプレーだと考えられます。

謎の黒いバーにはTouch IDが埋め込まれているようです。Apple Payでの決済をMacBook Proだけで処理できるようです

 Apple Payは10月25日から国内でも利用可能になりましたが、既存のMacのSafari上でApple Payを利用するには、Touch IDを搭載したiPhoneなどが必要で、正直なんだか面倒くさい感じです。それが新MacBook Proでは、謎の黒いバー上に埋め込まれたTouch IDで処理できるようです。iPhoneでは、Touch IDでロック解除なども可能なので、おそらく新MacBook ProでもTouch IDを利用して同様の操作が可能になると思われます。

従来のMacもApple Payに対応していますが、Touch IDを搭載したiPhoneやiPadが必要です

 混入した3つの画像から導き出される答えは、13インチの新MacBook Proの登場は確実で、謎の黒いバーとTouch IDを搭載、12インチMacBookと同様のキーボードを採用。また、12インチMacBookと同様のキーボードということは、本体の厚みがさらに薄くなっている可能性もあります。

 インターフェースとしては、Thunderbolt 3.0とUSB 3.1 Gen.2が搭載される可能性が高いので、新13インチMacBook Proにはこれらをネイティブでサポートする第7世代のCore iシリーズ(Kaby Lake-U)のプロセッサーが搭載されるでしょう(関連記事)。具体的には、Core i5-7200U(2コア/4スレッド、2.5GHz、最大3.1GHz)かと。

13インチモデルが採用すると考えられる第7世代のCore iシリーズ(Kaby Lake-U)。

 では、15インチのMacBook Proはどうなるのか?13インチのMacBook ProはMacBook Airも採用するUシリーズと呼ばれる2コア/4スレッドのプロセッサーですが、15インチのMacBook ProはHシリーズと呼ばれる4コア/8スレッドのハイエンドプロセッサーです。実は第7世代のHシリーズのプロセッサーは米インテル社からまだリリースされておらず、2016年末もしくは2017年初頭の登場と言われています。となると、今夜のスペシャルイベントでは15インチモデルは発表はされるものの、発売は年末か年明けということになりますね。

 最後にもう1つ気になるのが、長らくアップデートされていないMacBook Airシリーズ。今年の4月に12インチMacBookの新モデルが登場した際に、13インチモデルのみ価格据え置きでメモリーが4GBから8GBに倍増しましたが、プロセッサー自体は第5世代(Broadwell-U)のまま。今回のイベントで何らかの動きがあると思われます。

長らくアップデートがないMacBook Airシリーズ。12インチMacBookシリーズの差別化が難しいので、今回の発表で消滅する可能性もあり

 個人的に確率が高いと思っているのが、MacBook Airシリーズの完全廃止。そして、13もしくは14インチのMacBookの新モデルの登場です。新モデルのMacBookには、第7世代のCore i7(Kaby Lake-Y)が搭載されると思われますが、Core i7-7Y54(2コア/4スレッド、1.2GHz、最大3.2GHz)あたりかと。

12インチMacBook。MacBook Airシリーズを廃止して、13もしくは14インチのMacBookが登場するかも

 しかし、MacBook Airシリーズがなくなってしまうと、低価格のMacのラインアップがMac miniだけになってしまいます。Mac miniは第4世代のCore iプロセッサーを搭載しているるなどアーキテクチャーがかなり古いですし、ノートPCでも一体型PCでもなくエントリー向けとは言えません。となると、MacBookシリーズを大幅値下げするのか、もしくは販売不振が続いているiPadシリーズをMacBook Airシリーズの代わりに据えるのか。このあたりをAppleがどう考えているのかも気になりますね。

13/14インチのMacBookが登場するなら、プロセッサーは第7世代のCore i7(Kaby Lake-Y)かも

 といういうわけで急遽、本日27日25時(28日1時)から、Appleのスペシャルイベントの解説番組をニコニコ生放送で放映します。ワタクシが赤タイツでない状態で出演するのはレアですので、お見逃しなく。

いつもの赤タイツとは異なる花柄シャツで臨みます(注:つばさは出演しません)

▼詳しい番組内容はこちらからチェック
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