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「WD Blue」は高速・高耐久、「WD Green」は日常の使い勝手で差別化

WDがSSD市場に本格参入 高速・高耐久と低価格の2モデル

2016年10月24日 17時30分更新

 ウエスタンデジタルが10月24日に発表したWDブランド初のSSD「WD Blue SSD」と「WD Green SSD」はそれぞれ2.5インチモデルとM.2 2280モデルが提供され、自作PCユーザーのストレージ代替・アップグレード向け用にラインアップ。

WD Blue SSD

WD Green SSD

 発表会には同社チャネルマーケティングシニアマネージャーの安田伸幸氏が登壇。ウエスタンデジタルの概要を解説した。同社は2012年にHGSTを買収たのに続き2015年にはSanDiskも買収。これによりHDDからSSD、フラッシュメモリー、クラウドストレージまで統合したソリューションストレージプロバイダーとなった。

 ウエスタンデジタルの内蔵HDDの市場シェアは51%で5年連続シェア1位。特に低価格帯HDD「WD Blue」が人気商品で、あらゆる製品の内蔵HDD全体で35%のシェアを占めているとのこと。

 続いて登壇した同社デバイスグループ、マーケティングコミュニケーションディレクターのLaurie Iwami氏がWD SSDラインアップに関してプレゼンテーションを行なった。

 「WD Blue SSD」の容量は250/500/1000GBの3製品が用意され、それぞれ2.5インチモデルとM.2 2280モデルをラインアップ。シーケンシャルリードは毎秒545MBで同ライトは毎秒525MB。250GBモデルはそれぞれ毎秒540MB/500MBとなる。なお、コントローラーはMarvell製とのことだ。

 「WD Blue SSD」は高負荷ワークロードに対する優れた耐久性をもち、1TBモデルで1日平均40GB書き込んだ場合で56年、1日平均80GB書き込んだ場合は14年と、特に高~超高負荷ワークロード向けに最適化されている。

 「WD Green SSD」の容量は120/240GBの2製品が用意され、こちらも2.5インチモデルとM.2 2280モデルをラインアップ。シーケンシャルリードは毎秒540MBで同ライトは毎秒435MB(120GBモデルは毎秒405MB)。SSD状態確認用アプリ「WD SSD DASHBOARD」を無料でダウンロード可能。

 「WD Blue SSD」および「WD Green SSD」の立ち位置に関して、Iwami氏は「Blueは自作PCユーザーやPCエンスージアスト、ゲーマー、コンテンツクリエイターなどPC作業を日々行なうユーザー向け」とコメント。同社製HDD「Cavier Green」は「Cabviar Blue」に統合されたが、SSDのラインアップに関しては「HDDとシリーズが同じものでは同じレンジを狙っていく。実際のウエスタンデジタルの考えとしては、日本のようにSSDが浸透している市場にはBlueをフォーカスしていく。これからSSDが導入される市場向けの製品がGreen」(安田氏)とのこと。

チャネルマーケティングシニアマネージャーの安田伸幸氏(左)とデバイスグループ、マーケティングコミュニケーションディレクターのLaurie Iwami氏(右)


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