人を集めたりマネタイズしたりする工夫がちりばめられている
ユーザー向けの有料コンテンツとして、「ミイル先生マガジン」が用意されている。料理研究家などが毎月マガジンを発行しており、料理を学ぶことができる。定期購読システムで1ヵ月ごとの課金となる。
企業向けのサービスとしては、「ブランドフォトコン」や「ブランドムービー」というメニューが用意されている。企業の商品を利用してユーザーに投稿してもらったり、広告動画を見てもらい、認知度を高められる。フォトコンとしては、ハウス食品や日本サブウェイの事例が公開されており、結果は上々だったようだ。
さらにmiilでは、ユーザー同士のコミュニケーションを活発化させるために「部活」機能も無料で用意されている。ほかのSNSでいう「グループ」や「コミュニティ」に当たる機能だ。3000以上の部活が作成されており、テーマに沿った内容の投稿が行なわれている。例えば「おうちごはん」部では、1万6000以上のユーザーが20万件以上の投稿を行なっていたり、「スイーツ」部では1万2000以上のユーザーがおり、投稿は11万件を超える。
ちなみに、飲み物の投稿もあり部活もあるのだが、「ウイスキー」で検索すると、まともに活動している部はなく残念。やはり、料理が中心になっていると考えた方が良さそうだ。
以上がmiilを体験してみたレビューとなる。公開されてから、5年経過しているだけあり、ユーザー数も多く活発で使っていて楽しい。同社はキュレーションメディアの「ミイルまとめ」も運営しており、食に関するさまざまな情報を発信している。今後もユーザーが増え続けそうな注目のサービスだ。
筆者紹介─柳谷智宣
1972年生まれ。ネットブックからワークステーションまで、日々ありとあらゆる新製品を扱っているITライター。パソコンやIT関連の媒体で、特集や連載、単行本を多数手がける。PC歴は四半世紀を超え、デビューはX1C(シャープ)から。メインPCは自作、スマホはiPhone+Xperia、ノートはSurface Pro3とMacbook Air。著書に「銀座のバーがウイスキーを70円で売れるワケ」(日経BP社)、「Twitter Perfect GuideBook」(ソーテック社)、「Dropbox WORKING」(翔泳社)、「仕事が3倍速くなるケータイ電話秒速スゴ技」(講談社)など。筋金入りのバーホッパーで夜ごとバーをハシゴしている。好きが高じて、「原価BAR」を共同経営。現在、五反田・赤坂見附・銀座で営業中。
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