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乾電池1つで変わる世界 爆売れMaBeeeの裏側

2016年10月14日 07時00分更新


スゴイ乾電池MaBeeeのこの先は

 8月の一般販売開始時点でのMaBeeeの記事反響は大きく、100年以上変わっていなかった乾電池がどのようにスゴくなったのか、注目を集めていた。

 実際のところ、IoT乾電池で何かできるのか。シンプルで汎用的な製品だからこそ、今後の幅の広さになかなか想像がつきにくいが、たとえば自ら節電コントロールしてくれる乾電池があってもいいだろうし、クラウド連携で多数の乾電池を一斉制御することで生まれるメリットも考えられる。

 入っている場所・数もとんでもない身近な製品だからこそ、BtoCの勢いを借りた形で、BtoBでのアライアンスやプロダクトがどのように進んでいくのかが楽しみだ。岡部氏は創業当初から、トイ・ホビーだけでない将来的な展開を想定していた。ハードウェアガジェットのジャンルを飛び越えた形で、MaBeeeが社会の役に立つ日が来るかもしれない。


 ノバルスは9月8日、ニッセイキャピタル、みずほキャピタルを引受先とした第三者割当増資による1億2000万円の資金調達を得ている。前述のアプリケーション開発や、新モデルの開発、そして、セールスマーケティング担当の人材確保などに使っていくという。

 創業前からの試作開発をしていたとはいえ、ハードウェアスタートアップのスピードとして見ればその動きは速い。2017今後の展開として、年内は日本国内に集中したうえで、2017年には北米ラスベガスで開催されるCESなどを通じて、グローバルの状況を見るという。

 「過去の経験から、海外展開といっても、現地にメンバーがいないと進むものも進まない。ではどういう人と組むのか。北米市場は非常に大きいので、一緒にやっていける人がいたらと考えている」(岡部氏)

 さらに9月29日、MaBeeeがグッドデザイン大賞候補6点のひとつに選ばれたことも伝えられた。発表は10月28日。これも年末にかけて、認知度アップに大きく貢献しそうだ。

 電池をIoT化することで、さまざまな可能性を生み出したノバルスのMaBeee。それは単にライトの明るさを変えたり、離れた場所から電源を操作できるだけではない。スマートフォンに搭載されている各種センサーを利用することで、これまでにない使い方ができる。今は乾電池の形だが、今後はその姿はさまざまな形へと広がりそうだ。

 ハードウェアスタートアップ、ノバルスの動向に注目したい。

●ノバルス株式会社
2015年8月1日事業開始。ヤミ研「100日ラボ」で生まれた通信する乾電池“MaBeee”を開発、販売。2016年8月には大手量販店も含めた全国での販売を開始した。
2016年9月、ニッセイキャピタル、みずほキャピタルを引受先とした第三者割当増資による1億2000万円の資金調達を実施。
社員数は2016年10月時点で5名。今後の販売拡大、BtoB展開にあたって、エンジニア、事業開発・セールスマーケティグメンバーを集めている。

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