オムロンのセンシング&コントロール技術の象徴として2013年に誕生した卓球ロボット「フォルフェウス」。その後も進化をし続け、2015年のCEATECに出展し、人々を驚かせた。フォルフェウスはオムロンが培ったセンシング技術により、相手の位置とボールの動きを1秒間に80回も計測し、ボールの起動を予測して打ち返すロボット。今回、「最初の卓球コーチロボット」としてギネス世界記録に認定された。
授与式に出席したギネスワールドレコーズジャパン 匠ニッポン・プロジェクト・リーダーのヴィハーグ・クルシュレーシュタ氏は「オムロンの技術力の決勝であるフォルフェウスの記録は、われわれが2014年に立ち上げた匠ニッポンプロジェクトの記録です。この素晴らしい日本の匠の技術を世界に伝えられることをうれしく思う」と語った。
また、CEATEC内のブースでは最新のセンシング技術を展示。特に目を引いたのが自動運転用センシング技術だ。これはハンドル付近にカメラを設置し、人の表情を認識し、集中力があるかどうかを計算して居眠りやよそ見をした場合に警告を出してくれるもの。多くの顔データが登録されており、ほとんどの顔の表情を読み取ることができるという。ただ、これはあくまでもセンシングのみなので、警告を出す以外にドライバーに対して何かを働きかけるかどうかはパートナーを組む企業次第とのこと。
自動運転になっても、最終的には人の判断に委ねられることが多いので、すぐに運転に復帰できるようにドライバーの状態をモニターしておく必要がある。そのための技術なのだ。
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