イヤーパッドを耳から離してしまうという発想。
29日からMakuakeでクラウドファンディングを始めた「ヴィー・シェア」は、イヤーパッドについた“エアーフレーム”という骨組みをメガネのように耳にかけて使うワイヤレスヘッドフォンだ。58mm口径の平板スピーカーを使用し、指向性に優れるという。2種類のフレームをつけかえることで開放型にも密閉型にもできる。予価3万9900円、早割出資額2万4900円。2017年1月出荷予定。
エアーフレームはメガネのフレームと同じナイロン樹脂素材。イヤーパッドが耳にふれないため長時間つけても耳が痛くならないという。また外の音が聞こえることで、没入感を味わいながらも周囲の変化がわかるという利点もあるそうだ。
ヴィー・シェア同士をワイヤレスでつなぎ、同じ音楽が聴ける「オン・エアー」機能も備える。接続範囲は30m、サイレントディスコなどに使えるという。開発者はEvernote出身の今村泰彦氏、製品はヤマハとの共同開発。
ヘッドフォン内部にはヤマハのオーディオコーデック「MACH-5」(YMU831)を搭載し、内蔵イコライザーで低域・中域・高域それぞれ調節できる(プラスマイナス12dB)。ハウジングはLED内蔵、5色に光る。イコライザー調整、LEDの色味変更、音楽共有などには専用スマートフォンアプリを使用する。
重量270g、電源はリチウムポリマー電池(micro USB給電)、Bluetooth4.2対応。ヘッドフォン同士は2.4GHz帯の独自近距離通信、レイテンシーは約12.5ミリ秒。連続使用可能時間はBluetoothで8時間。3.5mmイヤフォン端子搭載。ブラック/ホワイト2色。アプリはiOS 8.0以降、Android OS 4.3以降。
今年4月までKickstarterでプロジェクトを展開、45日間で17万5112ドル(約1775万円)を集めた。Makuakeでも30日時点ですでに350万円を超える支援金が集まっている。アメリカではオフィスでBGMを聞きながら仕事をしたい、またVRで使いたいといった要望があったそうだ。
盛田 諒(Ryo Morita)
1983年生まれ、記者自由型。戦う人が好き。一緒にいいことしましょう。Facebookでおたより募集中。
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